MEDIAS WPはどんなスマートフォン?

最近、国内外で注目を集めている「スマートフォン」は、オープンなプラットフォームを採用し、アプリの追加によるカスタマイズ、インターネットで提供されるサービスとの連携など、通常の携帯電話とは違った特徴を持っています。しかし、当初のスマートフォンは通常の携帯電話で使われてきた機能やサービスに対応していないため、なかなか移行しにくい印象がありました。NTTドコモから発売されたNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS WP N-06C」は、プラットフォームにAndroid 2.3を採用し、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイといった携帯電話の定番機能を搭載した日本のユーザーのためのスマートフォンです。極薄7.9mm、軽量約113gのボディ、約4.0インチの大画面ディスプレイ、約510万画素カメラに加え、安心して使える防水性能も備えています。美しいデザインに仕上げられた3つのカラーバリエーションをラインアップしています。

通常の携帯電話とは何が違う?

MEDIAS WPは通常の携帯電話と違い、オープンなプラットフォームを採用し、これに対応するアプリをユーザーが追加したり、自由にカスタマイズできるなどの特徴を持っています。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。その半面、NTTドコモがiモード携帯電話向けに提供してきたサービスの一部は、利用できないものがあります。

ホーム画面の変更やアプリの追加など、自由にカスタマイズすることができる

MEDIAS WPでできること

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

MEDIAS WPには、Androidで標準的に使われる「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール」、プロバイダーのメール、ブラウザなど、インターネットに必要なアプリが揃っています。

0.カメラやハイビジョンムービーが楽しい

MEDIAS WPには約510万画素のカメラが搭載されているほか、無線LANやBluetooth、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

MEDIAS WPには出荷時に数多くのアプリがプリインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、アプリを自由に追加できます。アプリはAndroidの「マーケット」のほか、NTTドコモの「ドコモマーケット」、NECビッグローブの「andronavi」からダウンロードできます。

0.安心して使える防水対応

MEDIAS WPはIPX5/IPX7仕様の防水対応となっています。外出時の急な雨も安心で、濡れた手でつかんでも問題ありません。ワンセグも搭載されているので、バスルームでゆっくりと楽しんだり、キッチンで録画した料理番組を参考にしながら料理をするといった使い方もできます。

[ヒント]「Android(アンドロイド)」ってなに?

MEDIAS WPに採用されている「Android(アンドロイド)」は、インターネット検索サービスのGoogleなどによって、開発が進められているスマートフォンのプラットフォームです。Androidの普及促進や開発などのために設立された業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」には、NTTドコモやNECなど、世界中の通信事業者や携帯電話メーカー、クアルコムなどの半導体メーカー、ソフトウェアベンダーなどが参加しており、今や世界でもっとも普及したスマートフォンのプラットフォームとなっています。MEDIAS WPにはスマートフォン向けの最新版であるAndroid 2.3が採用されており、Flashコンテンツの再生やテザリングなどの最新機能が利用できます。

[ヒント]おサイフケータイが利用できる

MEDIAS WPはiモード携帯電話をはじめ、通常の携帯電話で広く普及している「おサイフケータイ」に対応しています。利用できるサービスはi モード携帯電話と少し違いますが、すでにクレジットサービスの「iD」、電子マネーの「Edy」をはじめ、ヨドバシカメラやビックカメラなどのポイントカード、マクドナルドのクーポンなどが対応しています。JR東日本のモバイルSuicaも2011年7月23日から対応が始まります。

[ヒント]赤外線通信が利用できる

通常の携帯電話では友だちと電話番号やメールアドレスを交換するとき、赤外線通信を利用するのが一般的ですが、MEDIAS WPでも赤外線通信が利用できます。背面のカメラの横に赤外線通信ポートが装備されており、他の携帯電話と連絡先などを送受信できます。また、通常の携帯電話から乗り換えたときは、赤外線通信を利用して、電話帳をMEDIAS WPにコピーすることもできます。

[ヒント]MEDIAS WPでできないこと

MEDIAS WPは通常の携帯電話と同じように、通話やメール、インターネットなどが利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはspモードを契約することで、i モードと同じメールアドレスが利用できますが、iモードの公式メニューのコンテンツは利用できません。iモード携帯電話向けに提供されているiコンシェル、iアプリ、ソーシャルゲームなども利用できません。また、通常の携帯電話は緊急地震速報が利用できるエリアメールに対応していますが、MEDIAS WPを含め、現在、販売されているNTTドコモのスマートフォンはエリアメールに対応していないため、緊急地震速報が受信できません。今後、2011年夏をメドに順次、バージョンアップによって、緊急地震速報に対応する予定です。