周りの音が聞こえない状況でもiPhoneで通知

あまり知られていませんが、iPhoneには「サウンド認識」という機能があることをご存じでしょうか?

サウンド認識は[設定]アプリにある[アクセシビリティ]機能の1つで、[聴覚サポート]に分類されます。iPhoneが周囲の音を継続的に聞き取り、特定の音を認識した場合に通知する機能で、iOS 14で新たに追加されました。

認識可能な音には、以下のようなものがあります。

  • サイレン
  • 火災警報器
  • 猫・犬の鳴き声
  • クルマのクラクション
  • ドアホン
  • ドアのノック
  • 水が流れる音
  • 赤ちゃんの泣き声

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

ドアベル(ドアホン)の音を認識したところ。LINEの新着メッセージなどと同様に通知が表示されます。

サウンド認識の本来の役割は、耳が不自由な人をサポートすることにありますが、周りの音が聞こえない状況でさまざまな応用が可能です。

例えば、自宅にいて、ひとりでテレワークをしていたとしましょう。イヤホンマイクでWeb会議に参加していると、会議中の音に集中してしまい、ドアホンが鳴っても気付かない可能性があります。

しかし、iPhoneでサウンド認識をオンにして手元に置いておけば、ロック画面などに表示された通知やバイブレーションにより、ドアホンが鳴ったことに気付けます。会議をいったん中座し、宅配の受け取りなどに対応することができるでしょう。

Web会議に限らず、イヤホンで音楽を聴きながらテレワークをしているときにも役立ちそうです。以下の方法でサウンド認識をオンにし、活用してみましょう。

サウンド認識をオンにする

サウンド認識は標準ではオフになっているので、[設定]アプリから変更します。なお、サウンド認識をオンにすると、同じく周囲の音を継続的に聞き取る機能である「Hey Siri」はオフになります。

1[アクセシビリティ]画面を表示する

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

[設定]アプリを起動し、[アクセシビリティ]をタップします。

2[サウンド認識]画面を表示する

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

続いて[サウンド認識]をタップします。

3サウンド認識をオンにする

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

[サウンド認識]画面が表示されました。いちばん上にあるスイッチをオンに設定し、[サウンド]をタップします。

4認識したいサウンドをオンする

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

サウンドの一覧が表示されました。認識したいサウンドのスイッチをオンにしましょう。ここでは[ドアベル]をオンにしました。

5使用上の注意を確認する

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

サウンド認識をオンにすると「Hey Siri」が使えなくなる旨のメッセージが表示されるので、[サウンド認識をオンに変更]をタップします。ほかにも認識したいサウンドがあれば、スイッチをオンにしておきます。これでサウンド認識の設定は完了です。

6サウンド認識がオンになった

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

冒頭では[ドアベル]の例を紹介しましたが、[猫]をオンにしておくと猫の鳴き声を認識して通知が表示されます。ペットを飼っている人には便利ですね。

サウンド認識をオン/オフを切り替える

サウンド認識のオン/オフは、[設定]アプリを起動しなくても、コントロールセンターから切り替えられます。

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

iPhone X・XS・11・12シリーズでは画面右上端から下に向かって、iPhone 8以前やiPhone SEでは画面下端から上に向かってスワイプし、コントロールセンターを表示します。いちばん下にサウンド認識のアイコンが追加されているので、これをタップするとオン/オフを切り替えられます。

知ってた? iPhoneの「サウンド認識」。在宅勤務でイヤホンをしていても宅配などに気付ける

コントロールセンターにあるサウンド認識のアイコンを長押しすると、認識するサウンドのオン/オフを切り替えられます。[設定...]から直接[設定]アプリを起動し、サウンド認識の設定変更をすることも可能です。

以上、サウンド認識の使い方について解説しました。

手順3の[サウンド認識]画面にも表示されていましたが、音に気付かないと負傷する可能性があるなど、深刻な場面においてサウンド認識に頼るのは推奨されません。あくまでサポートしてくれるだけの機能と割り切って使うようにしましょう。

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