iBooksはiPhoneに最初からインストールされているアプリではなく、App Storeからダウンロードする必要があります。価格は無料なので、あらかじめダウンロードしておきましょう。

初めて起動したときに同期をオンにすると、複数のデバイスで読んでいる書籍（iBookstoreで入手したもの）のページやメモ、ブックマークが同期されます。

iBookstoreではApp Storeと同様におすすめやチャート（ランキング）、検索などで書籍を探せます。［絞り込み検索］では、カテゴリから作者を絞り込んで書籍を表示できます。

EPUBは米国で策定された電子書籍フォーマットの1つです。この形式では文字や画像の再配置が可能で、文字のサイズなどに合わせてページの内容が変化します。

あるページをあとで参照したいときは、右上のアイコンをタップすることでブックマークを付けられます。過去に付けたブックマークの一覧を表示するには、目次画面で［ブックマーク］をタップします。

EPUB形式の書籍では、画面上部にある「A」が2つ並んだアイコンをタップすると、文字や背景色に関する設定が行えます。大小の［A］をタップすると文字のサイズ、［フォント］で書体、［セピア］のオン・オフで背景色を変更できます。

書籍やPDFを削除するには、左上の［編集］をタップして書籍を選択し、［削除］をタップします。書籍を長押ししてドラッグすると並べ替えができます。

EPUBでは文字のサイズを変更できますがPDFではできません。ピンチアウト・インの操作でページ全体を拡大・縮小します。

PDFファイルをiPhoneに転送するには、大きく分けて「パソコンのiTunesから転送する」「他のアプリから開く」の2 つの方法があります。iTunesではファイル共有の機能を利用してパソコンのPDFをコピーでき、複数のファイルをまとめて転送したいときに便利です。他のアプリではDropboxが便利で、パソコンと同期したPDFをiBooksで開くと、iBooksのライブラリにコピーされます。もちろん、Safariで表示したPDFや、メールに添付されたPDFも同様にiBooksで開けます。

iBooksでは、PDF内の文字も検索できます。画面上部にある虫眼鏡のアイコンをタップすると検索フィールドが表示されるので、キーワードを入力して検索しましょう。検索結果をタップすると該当ページが表示され、キーワードがハイライト処理されます。検索結果にはキーワード前後の文字列も表示されるので、目的のページを見つけやすくなっています。PDFの検索は、後述するGoodReaderでも可能です。

現在はiBookstoreで日本語の書籍は扱われていませんが、日本の電子書籍をEPUB形式で販売・提供しているWebサイトもあります。「ブクログのパブー」では、読み物やマンガ、絵本などの電子書籍をEPUBとPDFで販売しており、一部は無料で提供されています。iPhoneのSafariでアクセスし、EPUB形式の書籍をダウンロードすれば、そのままiBooksで開くことができます。今後は日本でもEPUB形式の書籍が増えてくるでしょう。
▼ブクログのパブー
http://p.booklog.jp/