今、世界中の携帯電話市場において、大きなムーブメントとなっているのがスマートフォンです。オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にカスタマイズでき、インターネットの各サービスとの連携に優れるなどの特徴を持ち、世界中のユーザーが移行し始めています。このスマートフォンのプラットフォームで業界標準となっているのがGoogleを中心に開発が進められている「Android（アンドロイド）」です。そして、このAndroidを搭載したスマートフォンとして、世界中で高い評価を得ているのがSAMSUNG mobileが開発した「GALAXY」シリーズです。本書で解説するGALAXY NEXUSは、Androidの最新版である「Android 4.0」を世界ではじめて搭載したGALAXYシリーズの最新モデルです。

GALAXY NEXUSはiモード携帯電話をはじめとした通常の携帯電話と違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、ユーザーがアプリを追加したり、自由にカスタマイズできます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。NTTドコモが通常の携帯電話向けに提供してきたi モードには対応していませんが、iモードのメールアドレスは使うことができます。

GALAXY NEXUSはiモード携帯電話と同じように、通話やメール、インターネットなどを利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはspモードを契約することで、iモードと同じメールアドレスを利用できますが、iモードの公式メニューのコンテンツ、iモード携帯電話向けのi アプリ、ソーシャルゲームなどの各種コンテンツは利用できません。また、GALAXY NEXUSはワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信などの機能を搭載していないため、これらを利用できません。