Java版とBedrock版、どちらがおすすめ?
Minecraft(マインクラフト)は、Microsoftの子会社であるMojang Studios(モージャン スタジオ)が開発しているサンドボックスゲームです。立方体のブロックをプレイヤーが配置したり破壊したりすることで、建築物や造形物を自由に作ることができる独特の世界観を持ったゲームで、販売本数が3億本を突破した「世界でもっとも売れたゲーム」としても有名です。
「これからマイクラを遊んでみたい!」という方も多いと思いますが、はじめてのときに迷いがちなポイントとして「Java版」と「Bedrock版」という2種類のエディションの違いがあります。この記事では、マイクラのエディションごとの違いを解説していきます。
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エディションごとの違い
まずはマイクラのJava版とBedrock版に、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。これらの2種類の違いは、プレイできる環境(プラットフォーム)、クロスプレイやMODの有無、マルチプレイの方法などに分類できるので、以降で順に紹介します。
利用できる環境(プラットフォーム)
Java版は、Windows、Mac、Linuxの3つのOSでのみで利用可能です。つまり、マイクラを主にパソコンで遊ぶ場合に候補となるエディションとなります。 一方、Bedrock版は、Windows 11/10、Mac、Xbox One、Xbox Series S、Xbox Series X、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch、Android、iOS(iPhone/iPad)といったように、パソコンだけでなくゲーム機やスマホなどの幅広いデバイスで利用できます。
マイクラをゲーム機やスマホで遊びたい場合は、Bedrock版を選ぶことになります。なお、Bedrock版はこのように幅広いデバイスに対応していることから「統合版」とも呼ばれます。
クロスプレイの有無
「クロスプレイ」とは、プラットフォームが異なる機器同士で一緒にマルチプレイ(後述)ができることを指します。
Java版を友だちと一緒にプレイしたい場合、Java版同士でしか遊ぶことはできません。一方、Bedrock版はクロスプレイに対応しており、例えばWindows 10のパソコンとNintendo Switchで同じワールドに参加して、一緒に遊ぶことができます。
マイクラのBedrock版は、異なる機器同士でも一緒に遊ぶことができます。Java版はJava版同士に限られ、Bedrock版とJava版で一緒に遊ぶことはできません。
MODの有無
そもそも「MOD」とは、主にパソコンゲームを改造するデータやプログラムのことを指しています。MODの利用はゲームに改造を加える行為となるため、Mojangが公式で提供しているものではありません。Java版の大きな魅力の1つが、マイクラでMODを利用できる点です。また、MODのコミュニティが非常に充実しており、ネット上でさまざまなMODが配布されています。
MODにはゲームそのものの仕組みを変えてしまうものや、キャラクターの見た目を変えるもの、新しい要素を加えるものなどがあり、遊びの幅が無限に広がります。しかし、導入にはある程度の知識が必要で、パソコン自体にもある程度の性能が必要となります。
Bedrock版にはMODを導入できませんが、その代わりに「アドオン」と呼ばれる、マイクラのゲームシステムに変更を加えられるものが用意されています。MODのようにカスタマイズ性の幅は広くありませんが、アドオンは公式が用意しているストア「Minecraft マーケットプレイス」で購入したり、有志のコミュニティが開発した非公式のアドオンを自己責任のもとで導入したりすることもできます。
マルチプレイの方法
マイクラを友達や家族と一緒に遊ぶ、つまり「マルチプレイ」を行うには、Java版とBedrock版で方法が異なります。
Java版でマルチプレイを行うには、サーバーを立てるところからスタートします。ゼロからサーバーを開設・運営するにはある程度の知識が必要ですが、知識不要でも開設できる、マイクラ用のサーバーをレンタルしている業者もあります。例えば、GMOグループが運営する「ConoHa for GAME」などがあります。
Bedrock版であれば、友達を自分のセーブデータに招待して一緒に遊ぶことができます。ほかにも、公式が用意している「Realms」(レルムズ)と呼ばれるサブスクリプションを契約することで、クラウド上にセーブデータをアップロードできます。通常、Bedrock版では友達がセーブデータを読み込んでプレイしているときにしかワールドに参加できませんが、Realmsではクラウド上にデータが置かれるため、好きなタイミングで参加可能です。
マイクラのBedrock版は、異なる機器同士でも一緒に遊ぶことができます。Java版はJava版同士に限られ、Bedrock版とJava版で一緒に遊ぶことはできません。
その他
上記に挙げた以外にも、Bedrock版にはキャラクターの見た目を詳細にカスタマイズするキャラクタークリエイターが搭載されているなど、2種類のエディションには細かい違いがあります。
ただ、ゲームシステムや内容そのものに違いはありません。マイクラでは現在でも新規コンテンツが定期的にアップデートされていますが、どちらのエディションでも差異なく遊べます。
おすすめのエディションは?
Java版とBedrock版、どちらのエディションにもメリットがありますが、はじめてマイクラを遊ぶ方にとっての「手軽さ」という点では、Bedrock版に軍配が上がります。
Bedrock版はさまざまなプラットフォームで遊べるうえ、ハイスペックなパソコンを持つ必要がありません。iPhoneやNintendo Switchなど、家にあるスマホやゲーム機ですぐに遊べます。小さなお子さんを持つ家庭や、友達同士で手軽に始めたいのであれば、Bedrock版をおすすめします。
一方で、Java版はより玄人向けのエディションとなっています。ゲームが動くパソコンが必要なうえ、MODの導入やサーバーを開設する作業はすべて自分で行う必要があり、知識を必要とするものがほとんどです。その分、マイクラでできることの可能性が無限に広がるため、本格的にマイクラの世界にのめり込みたいのであれば、Java版をおすすめします。
Java版とBedrock版の購入方法
パソコン向けのマイクラについては、今まではJava版とBedrock版が別々に販売されていましたが、現在では単品販売が終了し、「Minecraft: Java & Bedrock Edition」として2種類のエディションがセットで販売されています。つまり、パソコン向けのマイクラを購入すると、Java版とBedrock版の両方を遊べるようになります。
パソコン向けのマイクラを購入するには、公式サイトにアクセスして[Minecraftを購入]から手続きを進めます。ほかにもプリペイドカード型で、家電量販店などで取り扱っている場合もあります。
パソコン向けのマイクラには、Java版とBedrock版の両方が含まれています。購入するには公式サイトにアクセスし、右上にある[Minecraftを購入]をクリックします。
パソコン以外のBedrock版については、家電量販店やゲームソフトを取り扱っている店舗で購入できます。ほかにも、各プラットフォームのオンラインストアでもダウンロードできます。PlayStationであれば「PlayStation Store」、Nintendo Switchであれば「Nintendo Store」で購入しましょう。
スマホやゲーム機では、それぞれのプラットフォームが用意しているストアでマイクラのBedrock版をダウンロード購入できる
ここまで、マイクラのJava版とBedrock版という2種類のエディションについて説明しました。おすすめはNintendo Switchやスマートフォンなど、手軽な環境でできるBedrock版をまずは購入し、より深みのあるゲームプレイを体験したいと感じたらJava版の購入を検討することです。
マイクラは最近のゲームと比較して手頃な価格で購入できるため、まずは触れるところから始めてみましょう。