さまざまなデバイスで同じメール環境を利用できる
Gmailの最大のメリットは、インターネットにつながってさえいれば、デバイスを問わず同じメールアドレスでメールを扱えることです。自宅やオフィスのパソコンはもちろん、パソコンと同じメールアドレスでスマートフォンからメールを送受信することも可能です。また、メールアドレスだけでなく、メールを読んだ状態(未読・既読)、下書きや過去に送信したメール、メールを分類した目印などもすべてが同期され、どのデバイスから利用しても同じ状態が再現されます。もう「どのデバイスでどこまでメールを読んで、どのような内容のメールを送ったか」を意識する必要はないのです。
デバイスごとに最適なインターフェースを用意
スマートフォンの普及が急速に進む中、Gmailにもそれらに最適化されたユーザーインターフェースが用意されています。パソコンのようにブラウザーからアクセスしても、タッチ操作に適した画面で操作できますが、AndroidとiPhoneには専用アプリも提供されています。また、専用アプリはオフライン(インターネットに接続されていない状態)でも一部のメールを参照できるなど、モバイルでの利用に適した機能を備えています。
大容量+整理・検索機能でメール処理を効率化
2012年2月現在、Gmailでは7GBもの容量をメールと添付ファイルの保管に利用でき、有料での拡張も可能です(20GBを年間5ドルから)。日々蓄えられていくメールは、簡単に付けはずしできる「スター」やフォルダーに代わる「ラベル」を使って柔軟に分類でき、「フィルタ」と呼ばれる高度な自動処理によって自在に振り分けが可能です。また、Googleの得意分野である強力な検索機能によって、必要なメールを瞬時に見つけられます。
[ヒント]Gmailは「クラウドコンピューティング」の代表例
現在では一般的になったクラウド(Cloud。「雲」の意)という言葉。手元のデバイスではなく、インターネットのサーバー上(=クラウド)に存在するデータやサービスを効率的に使う考え方を指しています。Gmailでは、まさにメールやそれらを扱うための機能がクラウドに存在し、従来のようにメールをダウンロードしてから処理する必要がありません。データがクラウドで一元管理されているからこそ、さまざまなデバイスで同期してメールを参照できるわけです。まさにクラウドコンピューティングの代表例と言えるでしょう。
[ヒント]強力な「迷惑メールフィルタ」も備えている
Gmailには迷惑メールフィルタも用意されており、Googleが持つ膨大な情報を元に、迷惑メールを振り分けてくれます。このフィルタをすり抜けて届いてしまった迷惑メールも、画面上の[迷惑メールを報告]をクリックして報告すれば、その情報がGoogleに蓄積され、以降同じ相手からのメールが届くことはほぼなくなります。
[ヒント]広告表示のみで無料で利用できる
無料のメールサービスにはメールの本文に広告が挿入されるものもありますが、Gmailは本文中ではなく画面の上部と右側に、メールの内容と関連性が高いと判断された広告が表示されます。Googleはこの広告によって収益を上げているため、Gmailのすべての機能や大容量のメールボックスを無料で提供できるというわけです。
[ヒント]GoogleのSNS「Google+」にも参加してみよう
2011年6月より、Googleは独自のSNS「Google+」を開始しました。このサービスはGmailをはじめとしたGoogleの各種サービスと密接に連携しているのが特徴の1つです。レッスン2で解説するようにGoogleアカウントを作成すれば、Google+にもすぐに参加可能な状態になっており、セットアップツアーを確認すると、メールとはひと味違う情報共有やコミュニケーションを体験できます。