30年前といえば、私が中学校に入ったころであるが、入学のタイミングで親に頼み込んでパソコンを買ってもらった。思えば、これがIT業界に身を置く布石になっていたのかなと思う。

 

このころのパソコンはWindows 3.1が主流で、音楽CDを聴くことくらいしか使いこなせていなかった。そこから数年が経ち、高校生になった折にWindows 98搭載のノートパソコンを頼み込んで買ってもらい、インターネットに接続できるようになった。

当時、親が何を思いながら許可してくれたのかはわからないが、まだまだ高価だったパソコンを子に与えるなど、今になって思うととてもすごい決断をしてくれたのだと、感謝しかない。

そんなところからスタートしたパソコン歴ではあるが、これがきっかけとなりあるものにハマっていくこととなる。それはアニメ劇伴やゲーム/CM音楽で名を馳せられていた、菅野よう子さんの音楽であった。

 

2000年以前は、今と比べても情報の入手経路は乏しく、インターネットでツテを作りながら情報をかき集めていく形で楽曲に触れていった。CDやインタビュー記事などを見聞きしつつ、今では30年近くファンをさせていただいている。

どれも最初の一歩目で興味を持ったことが今につながっている。パソコンに興味を抱いたところから仕事までつながり、できるシリーズに協力させていただくことにもなったし、菅野よう子さんの音楽も一人のリスナーから、菅野よう子(ひよこ隊長) Official web siteでディスコグラフィー作成を支援させていただくところまでつなげていくことができた。

同じことに興味を寄せ続けるのは大変かもしれないが、最初の一歩を歩み始めない限り継続なんて行えない。反復頻度は人それぞれだけれど、スタートするのは誰しも同じ一歩目があるはずだ。踏み出さなければ始まらない。

こんなことを続けて不惑といわれる年齢を超えた。まだ世界には私の知らないことで満ち溢れているし、新しい事象が絶えず生まれてくる。これからもはじめの一歩を忘れずに歩み続けていきたいと思う。

 続けることの一歩目は始めることだ

30年近く聞き続けている菅野よう子さん関連のCD群。アルバムの中でアーティスト提供の編曲1曲だけということもあるけれど、300枚程度は集まっています。


三沢友治

2004年より富士ソフト(株)に勤務。マイクロソフト製品の利用研究に明け暮れるフェロー。小規模から大規模まで、WindowsやOfficeの導入を中心に業務従事中。15年以上Microsoft 製品を触り続け、気が付いたのは「情報も技術も更新は早い方が良い」ということ。この気づきを活かし、日々情報収集とアウトプットを心掛け、自身のブログでは技術者の視点でWindowsやOffice製品の情報を発信している。2017年より「Microsoft MVP M365 Apps & Services」を受賞。

三沢さんのはてなブログ

主な「できる」シリーズの著書

「30周年リレーコラム」の一覧ページへ
できるシリーズ30周年特設サイトへ