新しいAI機能「Apple Intelligence」を試してみよう

iPhoneの新しいAI機能「Apple Intelligence」(アップルインテリジェンス)をご存じですか? iOS 18以降をインストールしたiPhone 16シリーズ、iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Maxで利用可能です。

iPhoneの新しいAI機能「Apple Intelligence」を試してみよう

Apple Intelligenceは、iOS 18以降をインストールしたiPhone 16シリーズ、iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Maxで利用できます。

2025年4月から日本語に対応し、以下のような処理を自動化できると発表されています。

  • 音声の録音と文字起こし
  • 音声を自動的に要約する
  • 通話の録音と文字起こし
  • 音声でリマインダーやアラームをセットする
  • 音声で写真を検索する
  • 指示した内容に関連する写真でストーリーを作成する
  • 不要な被写体を消去する
  • オリジナルの画像や絵文字を作成する
  • 手書きのスケッチを画像化する
  • ChatGPTと連携して詳しい回答を生成する

AppleのAI開発は遅れているという声もありましたが、AI機能の1つである「Siri」は、iPhone 4S(2011年)から搭載されていました。セキュリティやプライバシー上の懸念点を解消したうえで、いよいよApple Intelligenceが登場というわけです。

対応モデルのiPhoneを使っているなら、試してみる価値はあります。この記事では[ボイスメモ]アプリで録音した音声からテキストを起こして、[メモ]アプリ上で要約する方法を紹介します。

Apple Intelligenceを有効にする

iPhoneの[設定]アプリから[Apple IntelligenceとSiri]画面にあるスイッチをオンにするだけです。

ただし、初回はプログラムのダウンロードに少し時間がかかります。容量も大きいので、Wi-Fi環境での操作をおすすめします。また、5分以上経ってもダウンロードが完了しない場合は、夜間などのiPhoneを使わない時間帯に試してみてください。

1[Apple IntelligenceとSiri]画面を表示する

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[設定]アプリを起動して、[Apple IntelligenceとSiri]をタップします。

2言語を選択する画面を表示する

iPhoneの新しいAI機能「Apple Intelligence」を試してみよう

[Apple IntelligenceとSiri]画面が表示されました。画面上部のスイッチをオンにします。初回はプログラムがダウンロードされるので、Wi-Fi環境での操作をおすすめします。ダウンロードが完了すると、Apple Intelligenceが利用できるようになります。

Siriとの動作の違い

Apple Intelligenceは、従来のSiriの進化版として動作します。「Hey Siri」の呼びかけや、サイドボタンの長押し、画面の下部をダブルタップも従来通り。どの画面からでも起動できます。

大きな違いは画面の周辺が光ることと、ChatGPTを活用できる点です。また、ChatGPTのアプリはインストールされていなくても利用可能です。

1Apple Intelligenceで質問する

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ここでは、サイドボタンを長押ししています。Apple Intelligenceが起動すると、画面の周りが光ります。

2Apple Intelligenceに質問する

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ここでは「大阪万博についてまとめてください」と話しかけました。[Webを検索]をタップするとWebブラウザーが起動して、検索結果を確認できます。ここでは[ChatGPTを使用]をタップします。

3Apple Intelligenceの回答が表示された

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Apple Intelligenceの回答(実質的にはChatGPTの回答)が表示されました。回答には正しくない情報が含まれる可能性があることに注意してください。


一方、Siriに同じ質問をすると、関連情報がまとまったWebサイトの一覧が表示されます。Apple Intelligenceにまとめてもらった回答と比較すると、物足りないですね。

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同じく「大阪万博についてまとめてください」とSiriに質問した結果です。

ボイスメモを文字起こしして要約する

Apple Intelligenceの活用例として、[ボイスメモ]アプリから文字を起こしてみます。すでに音声から文字を起こす方法はありますが、iPhoneだけで完結できるのは便利です。

また、文字起こしの結果に余計な相づちが含まれていたり、正しく音声認識されていなかったりして、実用的でないと感じた人もいますよね。Apple Intelligenceに任せれば、かなりの精度でブラッシュアップしてくれます。例えば、会議の議事録を作成するシーンなどで重宝します。

1ボイスメモを選択する

iPhoneの新しいAI機能「Apple Intelligence」を試してみよう

[ボイスメモ]アプリを起動して、任意の録音を選択し、左下のアイコンをタップして内容を表示します。なお、すでに文字起こしした録音には吹き出しのアイコンが表示されます。

2音声から文字を起こす

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画面右下にある吹き出しのアイコンをタップします。1時間程度の録音ですが、あっという間にテキストが起こされます。

3テキストをコピーする

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文字起こしされた結果です。複数人が話している内容で、まとまっていないように見えますが大丈夫です。画面右上の[...]をタップします。

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文字起こしをコピー]をタップします

4[メモ]アプリからApple Intelligenceを起動する

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[メモ]アプリを起動して、コピーしたテキストを貼り付けます。画面下部のApple Intelligenceのアイコンをタップします。

5テキストを要約する

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表示されたメニューから[要約]をタップします。校正や書き換えも可能です。要約ではなく、要点の抜き出し、リストや表にまとめることもできます。

iPhoneの新しいAI機能「Apple Intelligence」を試してみよう

要約が表示されました。テキストを残しておきたいなら[コピー]や[共有]から、要約した内容を利用します。[書き換え]をタップすると、既存のテキストが書き換えられます。なお、Apple Intelligenceが要約する内容は、実行するたびに書き換わります。