Excel Q&A
データをまとめる関数・集計のワザ | エラーに対処する

Q:392 「#」で始まる記号は何?

A 「エラー値」を表します

数式の結果を正しく表示できない場合、セルに「#」で始まる記号が表示されます。この記号は発生したエラーの種類を示すもので、「エラー値」と呼ばれます。エラー値の意味を理解し、エラーの対処に役立てましょう。

「#」で始まる記号は何?

エラー値とその原因

エラー値 エラーの原因
#VALUE! 四則演算の対象となるセルに文字列が入力されている
数値を指定すべき引数に文字列を入力した場合など、関数の引数に間違ったデータを指定している
#DIV/0! 数式で、0による除算が行われている
#NAME? 関数名が間違っている
定義されていない名前を使っている
数式中の文字列を「"」(ダブルクォーテーション)で囲み忘れている
セル範囲の参照に「:」(コロン)を入力し忘れている
#N/A VLOOKUP関数などの検索関数で、検索範囲に検索値が見つからない
配列数式が入力されているセルの数が、配列数式が返す結果の数より多い
#REF! 数式で参照しているセルが削除されている
#NUM! 数式の計算結果がExcelで処理できる数値の範囲を超えている
引数に数値を指定する関数に不適切な値を使っている
#NULL! 「B3:B6 C3:C6」のように空白文字を挟んで指定した2つのセル範囲に共通部分がない
#### セル幅より長い数値、日付、時刻が入力されている
数式で求めた日付や時刻が負の数値になっている
#CALC! 動的配列数式の結果が空の配列となる
#SPILL! スピル機能により自動補完されるセルに、別のデータが入力されている

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「Excel Q&A」について

この連載記事は、インプレスの書籍『できるExcel パーフェクトブック 困った!&便利ワザ大全 Office 2021/2019/2016 & Microsoft 365対応』の内容に基づいています。紹介している情報は、書籍発行時点(2022年8月)のものです。