「スマートフォン」と「Optimus it」とは?
今、国内外で注目を集めているスマートフォン。街中でもスマートフォンを使う人をよく見かけるようになってきました。スマートフォンは今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にカスタマイズでき、インターネットの各サービスと連携しやすいなどの特徴があります。しかし、一部のスマートフォンは日本の携帯電話で必須とされてきた機能がなく、携帯電話から移行しにくい印象がありました。本書で解説するLG Electronics製「Optimus it L-05D」は、スマートフォンの業界標準プラットフォーム「Android」の最新版である「Android 4.0」を採用しながら、おサイフケータイをはじめとした日本のユーザーが求める機能も搭載し、NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」にも対応した期待のスマートフォンです。
携帯電話との違いは?
Optimus itは今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、ユーザーがアプリを追加したり、自由にカスタマイズできます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。NTTドコモが携帯電話向けに提供してきたiモードには対応していませんが、iモードのメールアドレスが使えるほか、iチャネルやiコンシェルといったサービスも利用することができます。
Optimus itでできること
0.NTTドコモの次世代通信サービス「Xi」に対応
NTTドコモが提供する次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応しているため、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けに提供される割安な料金プランを契約できます。
0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている
Optimus itには「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール」、「Eメール(プロバイダーのメール)」、「インターネット(ブラウザー)」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。
0.自分の好きなアプリを追加できる
Optimus itには出荷時に多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加することができます。アプリはAndroidプラットフォーム標準の「Playストア」やNTTドコモの「dマーケット」からダウンロードできるほか、LG Electronicsが提供する「LG SmartWorld」も利用できます。
0.防水対応で、赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイなどが使える
Optimus itはiモード携帯電話などで広く利用されてきた赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイに対応しているため、今までの携帯電話から移行してもそのまま同じように使うことができます。IPX5/IPX7等級の防水性能も実現されているため、とっさの雨や水濡れなどにも安心なうえ、キッチンや洗面所など、水のあるところでもOptimus itを存分に活用することができます。
[ヒント]「Android」ってなに?
「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているスマートフォンやタブレットなどのプラットフォームです。OHAにはGoogleのほか、NTTドコモやLG Electronicsなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。Androidは世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載される業界標準となっています。Optimus itには最新版の「Android 4.0」が搭載され、新しい快適な操作感を実現し、最新機能やサービスを利用できるようにしています。
[ヒント]「Xi(クロッシィ)」ってなに?
NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、次世代の通信技術「LTE」を採用した通信サービスです。Optimus itはXiに対応しているため、Xiのエリアでは受信時最大75Mbpsの高速通信が可能です。また、NTTドコモではNTTドコモ宛ての国内通話料が月額700円(税込)で定額になる「Xiカケ・ホーダイ」という割引サービスをXi向けに提供しています。
[ヒント]Xiは対応エリアでしか使えないの?
Optimus itはXiのほか、従来のFOMAハイスピードにも対応しているので、Xi対応エリアの外ではFOMAハイスピード対応のスマートフォンとして、受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。XiとFOMAの両方が利用できるエリアでは、Xiを優先的に利用します。