「スマートフォン」と「Optimus Vu」とは?

今、世界中で普及が進みつつあるスマートフォン。街中でスマートフォンを使う人を見かけることがめずらしくなくなり、スマートフォン向けのさまざまなサービスを利用できるようになってきました。スマートフォンは今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にカスタマイズでき、インターネットの各サービスと連携しやすいなどの特徴があります。しかし、一部のスマートフォンは日本の携帯電話で必須とされてきた機能がなく、携帯電話から移行しにくい印象がありました。本書で解説するLG Electronics製「Optimus Vu L-06D」は、2012年2月にグローバル向けに発表された新しいコンセプトのスマートフォン「Optimus Vu」をベースに、おサイフケータイなどの日本のユーザーが求める機能も搭載し、NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」、日本初のスマートフォン向け放送局「NOTTV」にも対応した期待のスマートフォンです。

Optimus Vuを使えば、通話やメールだけではなく、Office文書の閲覧、編集やカメラ、音楽などのエンターテインメントアプリも扱える

Optimus Vuでできること

0.NTTドコモの次世代通信サービス「Xi」に対応

NTTドコモの次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応し、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用でき、Xi向けの割安な料金プランを契約できます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

Optimus Vuには「Gmail」をはじめ、i モードのメールアドレスが使える「spモードメール」、「Eメール(プロバイダーのメール)」、「インターネット(ブラウザー)」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fiなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

Optimus Vuにはあらかじめ多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加できます。アプリはAndroidプラットフォーム標準の「Playストア」やNTTドコモの「dマーケット」に加え、LG Electronicsが提供する「LG SmartWorld」も利用できます。

0.防水対応で、赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイなどが使える

Optimus Vuはiモード携帯電話などで広く利用されてきたワンセグや赤外線通信、おサイフケータイに対応しており、今までの携帯電話から移行してもそのまま同じように使うことができます。IPX5/IPX7等級の防水性能も実現されているため、とっさの雨や水濡れなどにも安心なうえ、キッチンや洗面所など、水のあるところでもOptimus Vuを存分に活用することができます。

Optimus Vuに移行するときの注意点

0.iモードのメールアドレスはそのまま利用できる

iモード携帯電話から機種変更するときに、iモードを解約し、spモードを契約すれば、iモードのメールアドレスをそのまま引き継いで利用することができます。iモードの契約を残したまま、spモードを契約したときはspモードの設定メニュー内で「アドレスの入替え」の操作をすることで、iモードのメールアドレスがspモードでも利用できるようになります。

0.電話帳はアプリや赤外線を使って移行できる

iモード携帯電話で利用していた電話帳のデータは、Optimus Vuでも使うことができます。iモード携帯電話から赤外線通信機能で転送することで、Optimus Vuの「電話帳」に移行できます。

0.利用できないサービスを確認しておこう

Optimus Vuでは利用できないサービスがあります。たとえば、ひとつの契約で2つの電話番号が利用できる「2in1」はFOMA向けに提供されているサービスなので、Xiでは利用できません。プロバイダーはiモードの代わりに、spモードを契約します。契約をXiに切り替えてもiモードの契約は残しておくことができます。

0.Oitimus VuはminiUIMカード対応

Optimus Vuは契約者情報などを記録するSIMカードとして、従来よりも少し小さいドコモminiUIMカードを採用しています。そのため、SIMカードを差し替えて利用できる機種は、ドコモminiUIM カードに対応した携帯電話やスマートフォンのみです。通常サイズのドコモUIMカードには、1年に1回まで、無料で変更できます。2回目からは1回の変更につき、3,150円(税込)の発行手数料がかかります。

携帯電話からOptimus Vuに乗り換えてもメールや電話帳はデータを移行して利用できる

[ヒント]「Android」ってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているスマートフォンやタブレットなどのプラットフォームです。OHAにはGoogleのほか、NTTドコモやLG Electronicsなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。Androidは世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載される業界標準となっています。Optimus Vuには最新版の「Android4.0」が搭載され、新しい快適な操作感を実現し、最新機能やサービスを利用できるようにしています。

[ヒント]「Xi(クロッシィ)」ってなに?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、次世代の通信技術「LTE」を採用した通信サービスです。Optimus VuはXiに対応し、Xiのエリアでは受信時最大75Mbpsの高速通信が可能です。また、XiではNTTドコモ宛ての国内通話料が月額700円(税込)で定額になる「Xiカケ・ホーダイ」という割引サービスを契約できます。

[ヒント]Xiは対応エリアでしか使えないの?

Optimus VuはXiのほか、従来のFOMAハイスピードにも対応しているので、Xi対応エリアの外ではFOMAハイスピード対応のスマートフォンとして、受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。XiとFOMAの両方が利用できるエリアでは、優先的にXiで接続します。

[ヒント]月々サポートの金額はいくらになるの?

NTTドコモではスマートフォンやタブレットの対象機種を購入したユーザーに対し、最大24回、毎月の利用料金から一定額を割り引く「月々サポート」という割引サービスを提供しています。月々サポートの適用を受けるには、Xiパケ・ホーダイ フラットやXiパケ・ホーダイ ダブルなど、対象割引サービスの申し込みが条件になります。月々サポートで割り引かれる金額は、新規契約か、機種変更か、MNP(番号ポータビリティ)なのかによって違い、キャンペーンなどで増額されることもあります。

[ヒント]My docomoに登録しておこう

NTTドコモでは利用料金の確認や料金プランの変更、各種手続き、キャンペーンの登録などができる「My docomo」というサービスを提供しています。Optimus Vuのアプリやパソコンのブラウザーでも利用できますが、事前に登録が必要です。