Windows/Macで使える高速・安全なブラウザ

 「Mozilla Firefox」(以下Firefox)は、高速なページの表示性能と高い安全性を誇るWebブラウザです。Windows、Mac OS X、Linuxと多様なOS、そして世界の40以上の言語に対応しています。

 また、Firefox の特徴として「オープンソース」である点が挙げられます。Firefoxは非営利組織であるMozilla Foundation(モジラ・ファウンデーション)」が全体の取りまとめを行いながら、世界中のさまざまな国・組織に所属するプログラマによって開発されています。通常、ソフトウェアの中身は企業秘密として厳重に隠されるものですが、興味と技術があればだれでも開発に参加できるというオープンさも、Firefoxの魅力のひとつです。

最先端のブラウズ機能をいち早く体験できる

 世界中のプログラマが開発に参加しているFirefoxは、ブラウザとして先進的な機能をいち早く搭載してきたという歴史があります。タブブラウズやWeb検索ボックスの統合など、Internet Explorer 7をはじめとした最近のブラウザで標準となった機能の多くは、Firefoxでは数年前のバージョンから備わっています。

 最新バージョンであるFirefox 3にも、もちろんその特徴が受け継がれています。また、数多く公開されている「アドオン」を組み合わせて使うことで、ほかのブラウザにはない新しい機能が体験できる点も、Firefoxの非常に魅力的な特長です。

カスタマイズして自分だけのブラウザに

 オープンソースであるFirefoxは、だれかが「こんな機能がほしい」と思ったとき、すぐに開発が可能です。そのため、世界中のプログラマによる多数の「アドオン」が公開されています。

 アドオンにはFirefoxの見た目を変える「テーマ」、Firefoxに新たな機能を追加する「拡張機能」などがあります。よく利用するサイトを快適にする拡張機能などを利用することで、作業効率を格段にアップさせることができます。

無料で公開されている多数のテーマ(デザイン)や拡張機能を好きなときにインストールできる

[ヒント]欧米で高いFirefoxの利用率

インターネットのユーザーには、特定の企業が開発したソフトウェアよりもオープンソースのソフトウェアを信頼して利用する、という考え方のユーザーが多くいます。日本ではFirefoxを利用しているユーザーの比率は12%ほどですが(「インターネット白書2008」調べ)、北米では約21%、ヨーロッパでは約29%あり、特に利用率の高いフィンランドでは、約46%ものユーザーがFirefoxを使用しています(2008年仏Xiti Monitor調べ)。

[ヒント]メールソフト「Thunderbird」もある

Mozillaでは、メールソフト「Thunderbird」の開発も行っています。Thunderbirdもオープンソースで、メールへのタグ付け、表示履歴、Gmailアカウントの簡単設定など、先進的な機能を多数搭載しています。そしてFirefoxと同様に、豊富な拡張機能を用いたカスタマイズが可能です。