「スマートフォン」と「Optimus G」とは?

このわずか数年の間で、一気に拡がったスマートフォン。街中でスマートフォンを使う人を見かけるのも日常的な光景になりつつあります。スマートフォンは今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームの採用により、ユーザーが自由にカスタマイズでき、インターネットの各サービスと連携しやすいなどの特徴があります。しかし、一部のスマートフォンは日本の携帯電話で必須とされてきた機能がなく、携帯電話から移行しにくい印象がありました。本書で解説するLG Electronics製「Optimus G L-01E」は、スマートフォンの業界標準プラットフォーム「Android 4.0」を採用しながら、おサイフケータイや防水をはじめとした日本のユーザーが求める機能に加え、NTTドコモの次世代高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」にも対応した期待のスマートフォンです。

Optimus Gを使えば、通話やメールだけではなく、Office文書の閲覧、編集やカメラ、音楽などのエンターテインメントアプリも扱える

携帯電話との違いは?

Optimus Gはこれまでのiモード携帯電話などと違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、ユーザーがアプリを追加したり、自由にカスタマイズできます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。NTTドコモが携帯電話向けに提供してきたiモードは利用できませんが、iモードのメールアドレスが使えるうえ、iモードと一部、同じコンテンツが利用できる「dメニュー」や「dマーケット」も利用できます。「iチャネル」や「iコンシェル」といった人気サービスにも対応しています。

壁紙やホーム画面の変更、アプリの追加など自由にカスタマイズできる

Optimus Gでできること

0.NTTドコモの次世代通信サービス「Xi」に対応

NTTドコモが提供する次世代通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応しているため、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けに提供される割安な料金プランを契約できます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

Optimus Gには「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール」、「Eメール(プロバイダーのメール)」、「インターネット(ブラウザー)」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

Optimus Gには出荷時に多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加することができます。アプリはAndroidプラットフォーム標準の「Playストア」やNTTドコモの「dマーケット」からダウンロードできるほか、LG Electronicsが提供する「LGSmartWorld」も利用できます。

0.防水対応で、赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイなどが使える

Optimus Gはiモード携帯電話などで広く利用されてきた赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイに対応しているため、今までの携帯電話から移行してもそのまま同じように使うことができます。IPX5/IPX7等級の防水性能も実現されているため、とっさの雨や水濡れなどにも安心なうえ、キッチンや洗面所など、水のあるところでも安心してOptimus Gを存分に活用できます。

Optimus Gなら、外出先でもインターネットやマップなどのアプリを活用できる

Optimus Gでできないこと

Optimus Gはiモード携帯電話と同じように、通話やメール、インターネットなどを利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはspモードを契約することで、iモードと同じメールアドレスを利用できますが、iモードの公式メニューのコンテンツ、iモード携帯電話向けのiアプリなどの各種コンテンツは利用できません。NTTドコモが提供する「dメニュー」では、一部、iモードと同様のコンテンツが利用できます。

[ヒント]「Android」ってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているスマートフォンやタブレットなどのプラットフォームです。OHAにはGoogleのほか、NTTドコモやLG Electronicsなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。Androidは世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載される業界標準となっています。Optimus Gには最新版の「Android4.0」が搭載され、新しい快適な操作感を実現し、最新機能やサービスを利用できるようにしています。

[ヒント]「Xi(クロッシィ)」ってなに?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、次世代の通信技術「LTE」を採用した通信サービスです。Optimus GはXiに対応しているため、Xiのエリアでは受信時最大75Mbpsの高速通信が可能です。また、NTTドコモではNTTドコモ宛ての国内通話料が月額700円(税込)で定額になる「Xiカケ・ホーダイ」という割引サービスをXi向けに提供しています。

[ヒント]Xiは対応エリアでしか使えないの?

Optimus GはXiのほか、従来のFOMAハイスピードにも対応しているので、Xi対応エリアの外ではFOMAハイスピード対応のスマートフォンとして、受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。XiとFOMAの両方が利用できるエリアでは、Xiを優先的に利用します。