「スマートフォン」と「Optimus G」とは?

いろいろなアプリで機能を追加したり、インターネットで提供されるさまざまなサービスと連携させたりできるスマートフォンが人気を集めています。街中でもスマートフォンを使う人をよく見かけるようになってきました。スマートフォンはオープンなプラットフォームを採用することで、ユーザーが自由にカスタマイズできるなどの特徴がありますが、なかには日本の携帯電話で必須とされてきた機能がなかったり、難しくて使いこなせないのではないかという不安もありました。本書で解説するLG Electronics製「Optimus G LGL21」は、スマートフォンの業界標準プラットフォーム「Android 4.0」を採用し、おサイフケータイをはじめとした日本のユーザーが求める機能も搭載しています。最新の1.5GHzクアッドコアCPU を搭載し、auの次世代高速通信サービス「4GLTE」に対応するなど、ハイパフォーマンスと使いやすさを兼ね備えた期待のスマートフォンです。

Optimus Gを使えば、通話やメールだけではなく、Office文書の閲覧、編集やカメラ、音楽などのエンターテインメントアプリも扱える

携帯電話との違いは?

Optimus Gはauケータイをはじめとした今までの携帯電話と違い、オープンなプラットフォームを採用しています。そのため、ユーザーが自由にアプリを追加したり、カスタマイズすることができます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。auが提供してきたEZwebには対応していませんが、EZwebのメールアドレスはそのまま使うことができますし、LISMOやナビウォーク、助手席ナビといったauの人気サービスもアプリで利用することができます。

壁紙やホーム画面の変更、アプリの追加など自由にカスタマイズできる

Optimus Gでできること

0.auの超高速通信サービス「4G LTE」に対応

auが提供する次世代高速通信サービス「4G LTE」に対応しているため、受信時最大75Mbps、送信時最大25Mbpsの高速で低遅延のデータ通信が利用できます。パソコンやタブレットなどと組み合わせて利用する「テザリング」にも対応しています。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

Optimus Gには「Gmail」をはじめ、EZwebのメールアドレスが使える「Eメール」、「インターネット(ブラウザー)」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDメモリカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

Optimus Gには出荷時に多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加することができます。アプリはAndroidプラットフォーム標準の「Playストア」やau の「auMarket」からダウンロードできるほか、LG Electronicsが提供する「LG SmartWorld」も利用できます。

Optimus Gなら、外出先でもインターネットやマップなどのアプリを活用できる

0.防水対応で、赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイなどが使える

Optimus Gは携帯電話などで広く利用されてきた赤外線通信やワンセグ、おサイフケータイに対応しているため、今までの携帯電話から移行してもそのまま同じように使うことができます。IPX5/IPX7等級の防水性能も実現されているため、とっさの雨や水濡れなどにも安心なうえ、キッチンや洗面所など、水のあるところでもOptimus Gを存分に活用することができます。

Optimus Gでできないこと

Optimus Gはauケータイと同じように、通話やメール、インターネットなどを利用できますが、いくつか利用できないサービスがあります。たとえば、メールはEZwebのEメールと同じメールアドレスを利用できますが、EZweb の公式メニューのコンテンツなどは利用できません。auのポータルサイト「auポータル」ではEZwebと同様のコンテンツが提供されていたり、アプリとして、サービスが提供されているものもあります。また、auケータイ向けに提供されていた「EZチャンネルプラス」や「待ちうた」などの一部のサービスは、スマートフォン向けに提供されていないため、利用できませんが、スマートフォン向けには多彩な映像や音楽が楽しめるコンテンツサービスが提供されているため、auケータイのとき以上に楽しむことができます。

[ヒント]「Android」ってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているプラットフォームです。OHAにはGoogleのほかに、KDDIやLG Electronicsなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカーが参加しています。Androidは世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載されるプラットフォームとなり、業界標準となりつつあります。Optimus Gには最新版の「Android 4.0」が搭載され、新しい快適な操作感を実現し、最新機能やサービスを利用できるようにしています。

[ヒント]「4G LTE」ってなに?

4G LTEはauが提供する次世代高速通信サービスです。auではこれまでのauケータイやauスマートフォンではCDMA2000 1x方式による「WIN HIGHSPEED」が採用されてきましたが、4G LTEでは次世代の通信技術「LTE」を採用し、受信時最大75Mbpsという超高速通信を可能にします。2013年には、受信時最大112.5Mbpsに高速化も予定されています。auの4G LTEは2012年9月にサービスが開始され、2012年度末には実人口カバー率で約96%までエリアが拡大します。4G LTEのエリア外では、WIN HIGHSPEEDによる受信時最大9.2Mbpsの高速通信が利用できます。