日本のユーザーのためのスマートフォン

多くの人が携帯電話から移行しつつあるスマートフォン。普段の生活においてもスマートフォンを使うシーンを頻繁に見かけ、スマートフォンで楽しめるサービスもかなり増えてきました。スマートフォンは今までの携帯電話と違い、ユーザーが自由にカスタマイズでき、インターネットの各サービスと連携しやすいなどの特徴があります。しかし、一部の機種は日本で必須とされてきた機能がなく、携帯電話から移行しにくいという声も聞かれました。本書で解説するLG Electronics製「Optimus it L-05E」は、約4.5インチのIPS液晶ディスプレイや1.7GHzのクアッドコアCPUといったハイスペックに加え、おサイフケータイやワンセグ、防水防じん対応、NOTTVといった日本のユーザーに欠かせない機能も搭載し、幅約63mmのコンパクトボディに高機能を凝縮したモデルです。ハイスペックと使いやすさを兼ね備えた日本のユーザーのためのスマートフォンなのです。

豊富なアプリや人気サービスを利用できる

Optimus itはiモード携帯電話などと違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、ユーザーが自由にアプリを追加したり、カスタマイズができます。インターネットで提供される多彩なサービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスをいち早く利用できます。NTTドコモのiモードのコンテンツは利用できませんが、iモードと同じメールアドレスが使えるうえ、iモードの人気コンテンツを受け継いだ「dメニュー」や「dマーケット」も利用できます。「iチャネル」や「iコンシェル」などの定番サービスに加え、「しゃべってコンシェル」をはじめとしたスマートフォンならではのサービスも楽しめます。

標準で用意されているアプリのほか、さまざまなアプリを追加して利用したり、コンテンツやサービスを楽しんだりできる

Optimus itのおもな特徴

0.NTTドコモの超高速通信サービス「docomo LTE Xi」に対応

NTTドコモが提供するLTE方式による超高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応し、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けの料金プランやキャンペーンにより、割安な料金で使うことができます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

Optimus itには「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール(ドコモメール)」、プロバイダーのメールを送受信できる「E メール」、「インターネット(ブラウザー)」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fiなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。また、iモード携帯電話で必須とされてきた「ワンセグ」や「おサイフケータイ」「赤外線通信」にも対応しています。

0.カメラやハイビジョンムービーが楽しめる

Optimus itには1,320万画素CMOSセンサーによる高性能カメラが搭載されています。6つのシーンから選べる「撮影シーン設定」をはじめ、人の肌色を美しく写す「ビューティーショット」、声で写真が撮影できる「ボイスシャッター」など、多彩なカメラ機能が搭載されています。

0.大画面なのに持ちやすいコンパクトボディ

Optimus itには約4.5インチのIPS液晶ディスプレイが搭載されています。画面が浮かび上がるような美しい映像が魅力ですが、これだけの大画面でありながら、ボディ幅は約63mmに抑えられ、コンパクトで持ちやすいボディに仕上げられています。IPX5/7の防水にも対応しているため、とっさの雨や水濡れでも安心して使うことができます。

[ヒント]「Android」ってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」で、開発や普及が進められているスマートフォンやタブレットなどのプラットフォームです。OHAにはGoogleのほか、NTTドコモやLG Electronicsなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。Androidは世界でもっとも多くのスマートフォンに搭載される業界標準となっています。Optimus itに搭載された「Android 4.2」では、快適な操作感を実現し、最新サービスを利用できます。

[ヒント]「Xi(クロッシィ)」ってなに?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、最新の通信技術「LTE」を採用した超高速データ通信サービスです。LG ElectronicsはLTE技術について、世界でもっとも多くの特許を持つことでも知られています。Optimus itはXiに対応したスマートフォンで、Xiのエリアでは受信時最大100Mbps、送信時最大37.5Mbpsの超高速通信が可能です。

[ヒント]Xiは対応エリアでしか使えないの?

Optimus itはXiのほか、従来のFOMAハイスピードにも対応しているので、Xi対応エリアの外ではFOMAハイスピード対応のスマートフォンとして、受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。XiとFOMAの両方が利用できるエリアでは、Xiを優先的に利用します。

[ヒント]ワイヤレスチャージャーで手軽に充電できる

Optimus itは本体底面のmicroUSB外部接続端子からの充電だけでなく、ワイヤレス充電規格「Qi」による「おくだけ充電」にも対応しています。おくだけ充電はその名の通り、本体をワイヤレスチャージャーに置くだけで、自動的に充電されます。おくだけ充電対応のワイヤレスチャージャーは、NTTドコモから販売されているほか、周辺機器メーカーからもQi規格に対応したものが販売されています。

ケーブルを接続しなくてもOptimus itを台座に置くだけで充電できる