関数と演算子

引数に指定できるもの

関数の引数には、以下の表に示すようなさまざまなものが指定できます。ただし、実際にどの引数をいくつ指定できるかは、利用する関数ごとに決まっています。

引数の種類と具体例
引数に指定できるもの説明
セル参照セル1つのセル。セルに入力されているデータやセルの情報が計算に使われる
=SUM(A2,B2,C2)
セル範囲A1:B10のように2つのセルを「:」で区切ったもの。2つのセルの間にある、すべてのセルのデータやセルの情報が計算に使われる
=AVERAGE(C1:D10)
定数数値10、-20、3.45のような数値、60%のようなパーセント記号付きの数値、"20,000"のように「"」(ダブルクォーテーション)で囲んだカンマ付き数値など
=SUM(100,200,"2,500")
文字列「"」で囲んだ文字列。文字を含まない空の文字列は「""」と表す
=LEN("できるシリーズ")
論理値TRUEまたはFALSE
=NOT(FALSE)
エラー値#DIV/0!、#N/A、#NAME?、#NULL!、#NUM!、#REF!、#VALUE!のいずれか。意図的にエラーを発生させる場合に使う
=ERROR.TYPE(#N/A)
配列定数{100,200}のように数値や文字列を「,」や「;」(セミコロン)で区切って「{」(始め中かっこ)と「}」(終わり中かっこ)で囲んだもの。「,」は列の区切り、「;」は行の区切りと見なされる。{1,2,3;4,5,6}なら2行3列の配列となる
=SUM({10,20}*{30,40})
関数引数に別の関数を指定すると、内側の関数が先に計算され、その戻り値(結果)がもとの関数の引数として使用される
=INT(SUM(A2:B2))
セルの名前特定のセル、またはセル範囲に付けられた名前。名前が示すセルやセル範囲に入力されているデータやセルの情報が計算に使われる
=MAX(単価リスト)
論理式セル参照、定数、関数を、比較演算子を使って組み合わせたもの。その比較結果が正しければTRUE、正しくなければFALSEとなる
=AND(B4>=80,C4>=80)
数式セル参照、定数、関数を、算術演算子や文字列演算子を使って組み合わせたもの
=INT(SUM(E3:E7)*5%)

活用のポイント

  • 本サイトの記事では、たとえば「数値を指定します」と説明がある場合、数値そのものだけでなく、数値が入力されているセルのセル参照や数値を返す関数、数式も指定できることを表しています。
  • 文字列、論理値、エラー値、配列を指定する場合も、セル参照や関数、数式が指定できます。

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