拡張機能や各種設定を自動バックアップ
いくつもの拡張機能をインストールしてカスタマイズし、自分好みのブラウザにしていくのが、Firefoxのだいご味と言えます。ところが、カスタマイズすればするほど、環境の再構築やクラッシュからの復旧が大変になってしまうという問題も出てきます。
例えば、新しく買い替えたパソコンでFirefoxを使うために、これまで使っていた拡張機能を探して1つひとつダウンロードする、といった作業は非効率です。2台以上のパソコンで同時にFirefoxを使いたいときにも、同じ問題が発生します。
そこで、拡張機能の自動バックアップができる拡張機能「FEBE(Firefox Environment Backup Extension)」を使いましょう。FEBEは、Firefoxで利用している拡張機能やテーマ、各種設定、そしてブックマークやCookieなどのデータを一括でバックアップする拡張機能です。スケジュールを決めておけば、何もしなくても定期的にバックアップすることもできます。
新しく買い替えたパソコンや2台目のパソコンで使うFirefoxに、最初にFEBEをインストールしてバックアップしたデータを読み込めば、拡張機能や各種設定を簡単に戻すことができ、環境の移行や復旧がスムーズに行えます。
●FEBE
http://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/2109
※本書ではベータ版(6.0b)で確認した操作方法を解説しています。最新バージョンの情報は「できるネット+」(http://dekiru.impress.co.jp/)をご確認ください
1.FEBEの初期設定をする
2.バックアップしたい拡張機能の保存先を設定する
3.バックアップのスケジュールを設定する
4.初回のバックアップを手動で行う
[ヒント]ブックマークや設定もバックアップできる
FEBEの設定画面の[Options]にある[Additional items]をクリックし、[Backup bookmarks][Backup preferences]などをチェックすることで、ブックマークやFirefoxの設定などをバックアップ項目として追加できます。なお、[Backup type]の[Fullprofile]をクリックした場合、バックアップデータが特殊な形式になってしまい、FEBEの通常のメニューから復元できなくなります。[Backup type]は[Selective]のままで、[Additional items]からバックアップしたいデータを選ぶようにしましょう。
[ヒント]バックアップした拡張機能を復元するには
メニューバーの[ツール]をクリックし、[FEBE]-[Restore]-[Restore Extensions]をクリックすると、拡張機能の保存先として指定したフォルダが開きます。ここで復元したい拡張機能を、拡張機能名ではなくファイル名で選択します。例えばFireGesturesなら、[FireGestures{1.1}.xpi]というファイル名になります。{ }で囲まれた数字はバージョンを表し、数字が大きいほど新しいものになります。[Ctrl]キーを押しながらファイルをクリックすれば、複数の拡張機能を一度に復元できます。また、FEBEをインストールしていないFirefoxでも、拡張機能のファイルをFirefoxのウィンドウにドラッグすることでインストールが行えます。