ワザ28

「CTR」「CPC」「RPM」について理解しよう

レポートを読み解くには必須の用語

 パフォーマンスレポートの表の列には、[ページのCTR][CPC][ページのRPM]という見出しがあります。Google AdSenseのレポートには聞き慣れない用語がいくつか登場しますが、中でも正確な意味を理解してほしいのが「CTR」「CPC」「RPM」です(下の表を参照)。

 CTRは「Click Through Rate」の略で「クリック率」のことを指し、CPCは「Cost Per Click」の略で「クリック単価」のことを指します。いずれもインターネット広告の効果測定をするための指標として、広告業界やマーケティング業界で広く使われています。

 RPMは「Revenue Per Mille」の略で、AdSenseのヘルプの英語版では「Revenue Per Thousand Impressions」と表記されるように、「広告が1,000回されたときの見積もり収益額」を意味します。AdSenseでの独自の指標として使われており、以前は「eCPM」(有効インプレッション単価)という呼称でした。

CTRとCPCを改善してRPMを向上させる

 CTRを向上させるには広告の配置を最適化する必要があり、CPCを向上させるには単価の高い広告が配信される必要があります。そして、CTRとCPCをバランスよく改善していった結果として、RPMが向上するという流れになります。つまり、AdSenseではRPMが高いほど、収益性が高いと評価できるのです。

 急に各指標が上昇するような特効薬はありません。コツコツと1つずつ改善ポイントを見つけ出し、検証を繰り返すことで収益性の高いサイトが構築されていきます。

パフォーマンスレポートで重要な3つの指標

指標 意味
CTR 広告の表示回数に対するクリックされた割合を表す。「広告のクリック数÷広告の表示回数」で算出される。
CPC 1クリックあたりの単価(収益額)を表す。「収益額÷広告のクリック数」で算出される。
RPM 広告が1,000回表示されたときの見積もり収益額を表す。「(見積もり収益額÷広告の表示回数)×1,000」で算出される。

Tipsクリック単価の意味は立場によって異なる

CPCが表すクリック単価は、サイト運営者(AdSense)側では1クリックあたりの広告による収益額、広告主(GoogleAdWords)側では1クリックあたりの広告費となります。立場によって意味が異なる点に注意しましょう。