パソコン+携帯電話で手軽にクラウドを体験
クラウドコンピューティングには「サーバー」と「アプリケーション」の2つの層があると説明しましたが、このうちアプリケーション層については、手軽に無料で試してみることができます。
クラウドのサービスは「雲のようなサーバーとさまざまなデバイスがつながる」ということが最大の特長なので、デバイスを1台しか持っていない場合、残念ながらあまりメリットを実感できません。複数の端末を用意して、クラウドとつながった利用体験をしたいところです。
とはいえ、パソコンを1台しか持っていない人はダメかというと、そうではありません。携帯電話もサーバーにつながるデバイスの1つとして数えられますから、ほとんどの人は複数のデバイスを持っていることになるはずです。
クラウドのサービスを利用できるデバイス
クラウドのサービスを利用できるデバイスには、次のような種類があります。多数のデバイスを持っていれば、よりクラウドコンピューティングの便利さを実感できるでしょう。ただ、利用できるデバイスの種類や機種は、サービスの対応状況によって異なります。
0.パソコン
中心となるデバイスとして欠かせません。パソコンからでないと利用登録が行えないサービスも多く、またデータの編集・閲覧といった作業をもっとも効率的に行えるデバイスです。5万円前後で販売されてされてされているネットブックでも十分に使えます。
0.携帯電話・PHS
出先やパソコンの起動を待たずに利用したいときなど、手軽に情報を確認・入力するデバイスとして役立ちます。
0.スマートフォン
海外のサービスは日本の携帯電話環境に対応できていないケースが多いのですが、世界中で販売されてされてされているWindows Mobile搭載機やiPhoneでは利用できる場合があります。
0.テレビ
ネット接続機能を持ったテレビが増えており、それに向けたオンラインサービスも登場しています。リビングでネットの情報が見られるれるのは、なかなかおもしろい体験になるでしょう。テレビの機種により利用できるサービスは異なります。
0.ゲーム機
Wii、Xbox 360、プレイステーション3、ニンテンドーDS、プレイステーション・ポータブル(PSP)などがネット接続機能を備えています。ふだんゲームをするデバイスで利用できるというのは、ちょっと新鮮です。
0.その他
携帯音楽プレーヤーのiPod touch、ネット接続機能を搭載したデジタルフォトフレームも登場しています。
[ヒント]通信回線も確保しよう
各種サービスを利用するには、光ファイバーなどの高速な常時接続回線が使えると理想的です。また、無線LAN環境や外出先でもインターネットが使えるデータ通信カードがあると、なお便利です。