小型・低価格のノートPCが「ネットブック」です
小型・低価格のモバイルPCが人気で、続々と新製品が登場しています。パソコンショップでも専用のコーナーが設けられていることが多くなりました。こうした機種は「ミニノート」、「ウルトラモバイル」、「ネットブック」など、さまざまな名前で呼ばれています。
小型・低価格のモバイルPCという製品ジャンルは、日本では2008年1月に発売されたASUSTeKの「Eee PC 4G-X」という機種が火付け役となり定着しました。
「Eee PC 4G-X」は、最先端のモバイルPCよりもCPUやメモリの性能が劣り、ストレージ(ハードディスクなど記憶装置)も4GBしかないという限定された性能でしたが、国内販売価格が59,800円と非常に安く、おおいに話題となりました。
これを受けて、メーカー各社は小型・低価格モバイルPCを次々と発表し始めます。製品が続々と登場する中、ものすごく高機能ではないけれど、安くてメールやWebなどネット中心の利用には十分、しかも持ち運びやすいからいつでもネットが使える、といった意味も込めて「ネットブック」という呼び方が定着しています。
(この記事は2009年1月26日現在の情報に基づいて作成しています)
[ヒント]「ネットブック」が安い理由は部品の供給にある
ネットブックが低価格を実現している理由には、CPUを供給するインテルと、OS(Windows)を提供するマイクロソフトが、それぞれ特別な価格で提供をしているから、ということがあります。使用するCPUやメモリ、ハードディスク、ディスプレイの大きさなどが一定の枠内におさまっている――つまりネット利用を主に想定した「ネットブック」として、高性能すぎない限定的な性能である場合、CPUやOSの原価を安くして、安く製品を売ることができます。各社のネットブックの仕様が似通っているのは、こうした理由があるようです。