Gmailで複数のアカウントをまとめて管理
GmailにPOPアカウント(プロバイダーのメールアカウントなど)を取り込むことの大きなメリットは、「Gmailにログインするだけ」ですべてのメールを管理できる点です。
複数のメールアドレスを持ち、複数のデバイスを利用していると、何度もアカウントを設定したり、一方で読んだメールがもう一方では未読だったり、といった面倒なことが起こります。Gmailで一元管理して、これらを解消しましょう。
また、高速なメール検索が利用できる点も魅力で、大量のメールから過去のやりとりを探したいときなどに重宝します。スパムメール(迷惑メール)に悩まされているなら、強力なスパムフィルターが役立ちます。Gmailがスパムメールを自動判別して振り分けを行うため、快適に使えるようになるでしょう。
POPアカウントをGmailに取り込む
[設定]-[アカウント]とクリックし、[別のメールアカウントからメールを受信]の[別のメールアカウントを追加]からプロバイダーなどのPOPメールアカウントを設定します。すると、そのアカウントに届くメールの受信と、そのアカウントからのメール送信がGmailでできるようになります。
GmailをPOPやIMAPのメールソフトで利用する
[設定]-[メール転送とPOP/IMAP設定]から設定を行うことで、「Outlook」や「Windowsメール」などのメールソフトでもGmailを送受信できます。[POPダウンロード]では未読・既読の情報は同期しませんが、メールがパソコンにダウンロードされるため、ネットに接続していなくてもメールを読めます。[IMAPアクセス]ではメールソフトから直接Gmailを参照するためネット接続が必要ですが、メールソフトで読んだメールはGmailでも既読として扱われます。
複数のアカウントとデバイスを効率よく活用
下図は、複数のメールアカウントとデバイスをGmailを中心に利用している例です。Gmailで3つのPOPアカウントをまとめて管理し、自宅のパソコンではWebのほか、バックアップを兼ねてPOPダウンロードを利用。出先で使うパソコンではIMAPアクセスでメールソフトから送受信を行い、携帯電話ではモバイル版で緊急のメールがないかをチェックしています。
このようなスタイルで利用するには、難解な設定が必要だと思うかもしれません。しかし、3つのPOPアカウントをGmailに追加しさえすれば、各デバイスでは基本的に「Gmail にログインするだけ」で設定が完了します。各デバイスでアカウントの追加作業を繰り返す必要はありません。パソコンだけでなく携帯電話でも同様で、自宅で受信したメールが外出先で確認できないといった問題は簡単に解決できます。
●複数のアカウントとデバイスをGmailで連携
最新のモバイルデバイスでますます便利に
iPhoneやスマートフォンといった最近話題のモバイルデバイスでは、IMAPによる受信を設定しておくと、待受画面(iPhoneではホーム画面、スマートフォンではWindows Mobileのホーム画面など)でGmailの新着メールをチェックできます。
[ヒント]Gmailのスパムフィルターが強力な理由は?
メールを選択して[迷惑メールを報告]をクリックすると[迷惑メール]マークが付きますが、このときGmailのスパムフィルターが「これは迷惑メールだ」と学習します。全ユーザーの報告から学習しているため、Gmailのスパムフィルターは強力なのです。
[ヒント]POPとIMAPはどう使い分ける?
メールソフトでの一般的な用途に利用されているPOPに対し、IMAPは一覧の読み込みが速い、既読情報が同期されるなどの特徴があるため、マルチデバイスでの利用に適しています。モバイル用のノートパソコンなどでは、GmailをIMAPで利用してみましょう。
[ヒント]Gmailに取り込んではいけないアカウント、取り込めないアカウント
会社のメールアカウントは、セキュリティ設定によりGmailに取り込めない可能性があります。詳しくは会社の規約などを確認してください。なお、携帯電話のショートメール(同一キャリア間で使えるメール)やキャリアメールのアカウントは取り込むことができません。