仮想化ソフトウェア市場でトップシェアの実績
ヴイエムウェアは1998年に米国で設立された、仮想化ソフトウェア業界をリードする企業です。安定した稼働実績が重要なこの業界で圧倒的な強さを持ち、仮想化ソフトウェアの開発・提供だけでなくコンサルティングや教育事業も展開。仮想化ソフトウェア市場の急成長を牽引しています。
サーバー向け仮想化ソフトウェアの主力商品は「VMware Infrastructure 3」と言い、仮想化に関連した複数のソフトウェアの組み合わせ(スイート)です。
▼ヴイエムウェア
http://www.vmware.com/jp/
仮想化技術をリードする目玉機能「VMotion」
スイート全体の基本となるサーバーを仮想化するソフトウェアは「VMware ESXi」で、単体での無償提供も行われています。そして、サーバー間の負荷分散、環境のコピーといった調整作業を行うのが「VMware VirtualCenter」。この2つが、VMware Infrastructure 3のキモとなります。
サーバーの安定稼働を実現する目玉機能は、最上位エディションの「VMware Infrastructure 3 Enterprise」に収録されている「VMotion」です。VMotionは、物理サーバーの故障や急激な負荷上昇などで仮想サーバーがダウンした際、瞬時に、かつ人の手をかけず自動的に別の物理サーバーへと仮想サーバーを移行し、サービスダウンを発生させずに仮想サーバーの運用を続けることができる機能です。高度な安定性が求められるサーバーには必須の機能として、高い評価を得ています。
●仮想サーバーを瞬時に移行する「VMotion」
教育サービスやパートナー企業で導入を支援
ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェアを導入する方法は2通りあります。1つは、自社の技術者が導入する方法です。ヴイエムウェアには企業の技術者向けの教育サービスがあり、教育コースと認定試験で必要な技術を身につけられます。
もう1つは、ヴイエムウェアのパートナー企業が提供するサービスやソリューションを利用する方法です。全社的なサーバーの仮想化を伴うような大規模案件は、こうしたパートナー企業の力を借りずに実現するのは難しいでしょう。
また、新規に購入するサーバーを仮想化する、仮想化されたサーバーをホスティングするといった方法もあります。パートナー企業などの詳細は、ヴイエムウェアのサイトでも確認できます。
[ヒント]パートナー企業がさまざまな仮想化ソリューションを提供
ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェアは、パートナー企業を介してさまざまな形で提供されています。その1つが、仮想化ソフトウェアを導入した物理サーバーとしての提供です。HP、IBM、デル、NEC、富士通などの企業では、物理サーバー+仮想化ソフトウェアの総合的なソリューションを提供しています。一方、物理サーバーがすでにある場合は、仮想化ソフトウェアの導入をシステム事業者(SIer)に依頼するのがよいでしょう。NTTデータや日立情報システムズなどが、コンサルティングからシステムの導入までを手がけています。また、ホスティング(サーバーレンタル/委託管理)で仮想サーバーが利用できるサービスもあります。こちらは、NTTコミュニケーションズやソニーなどが提供しています。
▼NTTコミュニケーションズ グリーンホスティング
http://www.icto.jp/product/greenhosting/
▼ソニー bit-drive マネージドイントラネット
http://www.bit-drive.ne.jp/managed-intranet/