「同期」で、いつでも最新のデータを持ち歩こう
モバイルPCを購入して複数のパソコンを使うようになると、ファイルの管理に頭を悩ませるようになります。家のパソコンで編集したファイルをVAIO type Pに移して編集を続けたり、VAIO type Pから事務所のパソコンにファイルを移したりして、効率よく複数のパソコンで作業を行いたいものですね。
USBメモリやメモリカードにファイルを入れて持ち歩いたり、メールの添付ファイルとして送ったり、「Windows Live SkyDrive」のようなオンラインストレージを利用したりと、さまざまな方法が考えられます。
ですが、こうした手動操作は、最新のファイルをコピーし忘れたり、古いファイルで上書きしてしまったり、といったミスも起こりがちです。
そこで、自動ですべてのパソコンにあるファイルや各種データを最新のものにそろえるのが「同期」です。例えば2台のパソコンを使っていて、VAIO type Pで更新した文書が家のパソコン側でも更新されたり、家で作業したファイルがVAIO type Pの中にも保存されていたりしたら、非常に便利ですね。無料で利用できる同期サービス「Dropbox」を利用して、同期を体験してみましょう。
▼Dropbox
http://www.getdropbox.com/
「Dropbox」で複数のパソコンのファイルを同期する
「Dropbox」は、インターネット上のサーバーとパソコンとのファイル同期を行うサービスです。アメリカのサービスで日本語には非対応ですが、日本語環境でも問題なく利用できます。料金は無料です(別途、有料プランもあります)。
まず、パソコンにソフトをインストールし、同期するための「My Dropbox」フォルダを作成します。後は「My Dropbox」フォルダにファイルを作成したり、編集したりするだけ。フォルダの内容がリアルタイムにサーバーと同期されます。
もし2台のパソコンを同時に利用していたら、VAIO type Pで保存したファイル「サンプル.txt」が、サーバーを通じて即座にもう1台のパソコンにも同期され「サンプル.txt updated」とメッセージが表示されます。インターネットに接続していない場合は、次に接続したときにまとめて同期が行われます。
くわしい使い方は、こちらを参考にしてください。
[ヒント]本格的な同期の普及はこれから
「Dropbox」はインターネットを介してファイル同期を行うサービスですが、これは、高速なインターネット回線などのインフラがあってこそのサービス。本格的な普及はこれからだと考えられます。マイクロソフトではいくつか同期系サービスの準備をしており、近い将来にはWindows標準のファイル同期機能が搭載になるかもしれません。現在提供中の「Windows Live」では、「Windows Liveツールバー」というソフトに複数のパソコン間でInternet Explorerのお気に入りを同期する機能が提供されていて、こちらは気軽に試すことができます。そのほか、日本語未対応のベータサービスとして「Live Mesh」などいくつかのサービスが登場しています。