いつでもどこでも最新の状態のメールを読める

Gmailの最大の利点は、インターネットにつながっていれば、どこでもメールが読めることです。さらに、「ラベル」を付けるなどのメールに対する操作が行え、ブラウザーからメールボックスを常に最新の状態に保つことができます。例えば、自宅とオフィスなどで、異なるパソコンを使っている場合に効果を発揮します。携帯端末で利用するときは最適化された画面が用意されます。インターネットにつながらない環境でも、「オフライン」機能を使って、受信済みのメールを読んだり、送信メールの準備ができます。

すべてのメールをGmailに集約して一元管理

Gmailでは、普段使っているプロバイダーのメールなど、Gmail以外の複数のメールアカウントを追加して、ブラウザー上で送受信などの操作ができるようになります。今まで使っていたメールソフトのメールをGmailに取り込むのも簡単です。Gmailにすべてのメールを集約すれば、Gmail以外のメールも一元的にブラウザー上で扱え、強力な検索機能などさまざまなメリットを受けられるようになります。

強力な迷惑メールフィルタ

従来のメールソフトの弱点の1つが「迷惑メール」ですが、Gmailには強力な迷惑メールフィルタが用意されており、Googleが持つ膨大な迷惑メール情報を元に、迷惑メールを振り分けてくれます。フィルタをすり抜けて届いてしまった迷惑メールも、[迷惑メールを報告]をクリックして報告すれば、その情報がGoogleに蓄積され、以降同じ相手からのメールが届くことはほぼなくなります。

必要なメールが、強力な検索機能ですぐに見つかる

1GBという、2004年当時では考えられない大容量だったGmail。その後も徐々に容量を拡大し、7GBを超えて現在も増加中です。大容量のため、これまでのWebメールのように、メールを削除して容量を確保する必要がありません。筆者のGmailにも2005年以来のメールがすべて保管されています。そういった膨大なメールデータからでも、Gmailの強力な検索機能を使えばすぐに必要な内容を見つけ出すことができます。

Gmailの検索機能を使えば、必要なメールをすぐに見つけ出せる

「ラベル」を付けて「メールが行方不明」から解放

Gmailを使い始めた多くの人が戸惑う点。それはフォルダが用意されていないことです。Gmailでは、メールを分類するのではなく、目印としての「ラベル」を付けることが推奨されています。従来のメールソフトでは「どのフォルダに分類したか」を覚えておく必要がありましたが、分類したはずのメールが行方不明になった経験はありませんか? ラベルであれば、1つのメールに複数の目印を付けることで、「メールが行方不明」というストレスから解放されるのです。

フォルダでは、1つのメールを1つの場所にしか保管できない

ラベルでは、1つのメールに複数の目印を付けられる

[ヒント]無料で使えてメール本文に広告挿入なし。ただしセキュリティには注意

Gmailはすべての機能を無料で使えます。ほかの無料のWebメールでは本文の末尾に広告が挿入されることが多いのに対し、Gmailではそれもありません。広告は、メールの本文が表示されている画面の上部と右側に、メールの内容と関連性が高いと判断されたものが自動的に表示されます。ただし、ほかのWebメールと同様、パスワードが流出した場合、誰でもあなたのGmailにアクセスできてしまいますので、慎重に扱ってください。

メールの内容と関連性が高い広告が表示される

[ヒント]「Gmail Labs」で自分に合ったGmailにカスタマイズ

Gmailにさまざまな機能を追加できる「Gmail Labs」というサービスが、2009年に正式に開始されました。各機能はワンクリックで追加でき、気に入らなければ機能をはずすことも簡単です。気軽に試して、あなたに合ったGmailにカスタマイズしていきましょう。

[ヒント]自分流の活用術を見つけていくことが大切

Gmailの特長や便利さはイメージしていただけたでしょうか? はじめは誰もが戸惑うGmail。本書では実際に使う上での工夫や考え方を紹介していくことで、読者のみなさんができるだけスムーズにGmailを使いこなせるようになることを目指しています。すべての機能を使わなくても大丈夫です。少しずつ自分流の活用術を見つけてください。