今回は、BlackBerry Boldのソフトウェア開発の環境を作ってみることにしましょう。いくつものファイルをダウンロードして作業しますが、基本的にパソコンの操作に手慣れていれば、難しいところはありません。なお、OSの環境としてはWindows 7を選択していますが、VistaでもXPでも基本的な手順には変わりがありません。また、今回説明する手順では、OSの環境で違いがある、UACによる警告のダイアログボックスやその他のシステム側が出すメッセージ、およびIE8の警告（ダウンロードが許可されているかどうかなど）については入れてありません。

　BlackBerry Boldの開発環境は、すべてインターネットから無償でダウンロードできます。ダウンロードするのは以下のファイルです。

JDK 6（Ver.1.6.x）
Eclipse IDE for Java Developers （92 MB）
Eclipse日本語化言語パック
BB Smartphone Simulatior
BB Eclipse Plugin
component pack

　以下から、ダウンロードの方法を簡単に説明します。ただし、ダウンロード先のサイトが更新され、画面などが変更されている可能性があるので注意してください。
　なお、ここでは、Windows 7の標準のダウンロード先である、各ユーザーの［ダウンロード］フォルダを保存先として利用しています。他のフォルダを利用する場合は適宜読み替えてください。

JDK 6（Ver.1.6.x）のダウンロード

　BlackBerry BoldのアプリケーションはJavaで開発します。このため、Javaの開発環境が必要になり、Java Ver.1.6.xで、JDK 6などと表示されるものです。すでに持っている場合には、再度インストールする必要はありません。

Eclipse IDE for Java Developers （92 MB）のダウンロード

　Eclipseの最新版はガリレオ（Galileo。Eclipse Ver.3.5）ですが、ここでは、１つ前のガニメデ（Ganymede。Eclipse Ver.3.4）を使います。現時点では、BlackBerry Boldの標準開発環境としてVer 3.4が指定されているためです。

Eclipse日本語化言語パックのダウンロード

　次にダウンロードするのは、Eclipseのメニューやメッセージなどを日本語化する日本語化言語パックです。必ずしも必要というわけではありませんが、設定の説明などは、日本語化された状態で行うため、入れない場合には、英語のメッセージで適宜読み替えてください。
　なお、この日本語化言語パックを入れてもプラグインなどは、英語のままになっていることがあります。

BB Smartphone Simulatiorのダウンロード

　次に、BlackBerry BoldのアプリケーションをWindows上で動作させるためのシミュレータをダウンロードしましょう。これがあれば、基本的な開発は実機がなくとも行えます。なお、BlackBerry Boldの開発者サイトでは、ダウンロード時に氏名などの登録が必要になります。その際、ページにある［Remember me］のチェックボックスをオンにしておくと、続けてダウンロードをするときに何度も同じ項目を入力せずにすみます。

BB Eclipse Pluginのダウンロード

　最後に、EclipseでBlackBerry Boldの開発を行うためのプラグイン２つをダウンロードします。必要なのは、以下の２つです。ここでも、シミュレータのときと同様にダウンロードのリンクへたどり着く前にユーザー登録とライセンスの承認画面があります。

・BlackBerry JDE Plug-in for Eclipse v1.0 with the BlackBerry Java Development Environment (BlackBerry JDE) v4.5 Component Pack
・Eclipse Software Update for the BlackBerry JDE v4.6 Component Pack