ワザ97
パーミッションを適切に設定して不正な操作を防ごう
重大なトラブルの原因にもなるパーミッションをまとめて確認
サーバーではファイルやディレクトリごとに所有するユーザーが設定されており、「所有者/所有者と同じグループ/それ以外の第三者」の3種類のユーザーに対して「読む/書き込む/実行する」の3種類の権限を適切に設定することで、安全性を保っています。これを「パーミッション」または「アクセス権」と呼びます。
例えば、重要なファイルの「書き込む」権利を「第三者」に与えると、誰でも不正な内容に書き換えができてしまい、トラブルの原因となりかねません。WordPressを安全に使うために、適切なパーミッションを設定することは重要です。
ワザ96で使ったプラグイン「Acunetix WP Security」には、WordPressを構成する主要なファイルやディレクトリのパーミッションを確認し、推奨設定に一括で変更する機能があります。これを利用してパーミッションを確認し、推奨設定に変更しておきましょう。
レンタルサーバーのクイックインストールサービスではパーミッションも自動的に設定されるため、大きな問題はないと考えられます。しかし、パーミッションはファイル転送ソフトでも変更できるため、操作ミスで変更してしまう可能性もあります。テーマの編集でファイル転送ソフトを使い、ディレクトリを作成したあとなどは、この手順で確認しておきましょう。
パーミッションを確認し、推奨の設定に変更するには
1プラグインの設定画面を表示する
2パーミッションの設定を変更する
3パーミッションの設定の変更が完了した
Tips「.htaccess」とは
手順2、3の画面に登場する「.htaccess」とは、サーバーにアクセスできるユーザーの制限などができるファイルのことです。Acunetix WPSecurityではWordPressの管理画面がある[wp-admin]ディレクトリにある「.htaccess」を確認します。通常では存在しませんが、安全性を高めるために[wp-admin]ディレクトリに「.htaccess」を置く場合もあるため、このような確認を行っています。
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