月が地球の影に完全に覆われる「皆既月食」。前回は2014年10月8日に観測できましたが、2015年最初の皆既月食は4月4日に起こります。

今回の月食では、月が地球の影のギリギリ端の部分を通るため、皆既食の時間がわずか12分しかありません。しかも、関東から九州地方にかけては、あいにくの天気(曇りまたは雨)のようです......。雲の切れ間から観測するわずかなチャンスを逃さないよう、無料のiPhoneアプリ「Moon Book」で時間や方角をあらかじめ確認しておきましょう!

Moon Book(AppStoreへのリンク)

月食の時刻や方角を確認する

1「Moon Book」を起動する

「Moon Book」を起動する

あらかじめApp Storeから「Moon Book」をインストールしておき、ホーム画面のアイコンをタップして起動します。

2位置情報の利用を許可する

位置情報の利用を許可する

初めて起動したときは、位置情報の利用についての確認画面が表示されます。現在地から観測するときの方角や時刻がわかるようにするため、許可しておきましょう。

3月食の情報の一覧を表示する

月食の情報の一覧を表示する

「Moon Book」には、日本で観測できる月食の情報があらかじめ登録されています。画面左下のアイコンをタップして一覧を表示します。

42015年4月4日の月食を選択する

2015年4月4日の月食を選択する

[2015/04/04 皆既月食]をタップします。今年は9月28日にも皆既月食が見られるようですね。

5月食の時刻や方角を確認する

月食の時刻や方角を確認する

星図に月食の時刻や方角が表示されました。部分食の開始は19時15分です。東の空の地平線近くにある月が、南東に向かって昇っていく途中で食が起こることがわかります。

月食の進行を確認する

6スライダーをドラッグする

スライダーをドラッグする

画面下側にあるスライダーを右側にドラッグします。月が昇っていくとともに、部分食から皆既食へと進行していきます。

7月食が進行していく様子が表示された

月食が進行していく様子が表示された

今回は20時54分に皆既食が始まってから、たったの6分(21時00分)で最大食となり、21時06分には皆既食が終了します。これは特に珍しい短さなのだそうです。

HINT現在地以外での月食の様子もチェックできる

ここでは東京都千代田区を現在地とした画面で解説しましたが、「Moon Book」では現在地以外での月食もシミュレートできます。たとえば、以下のように北海道札幌市に設定すると、東京よりも高い角度で月食が進行していくことがわかります。天気予報によると、東北地方から北海道にかけてと、沖縄県では比較的天気に恵まれそうです。

画面右下にある飛行機(または家)のアイコンをタップします。

地図をドラッグして、確認したい場所に赤い点が合うように移動します。ここでは札幌市に合わせています。次に[決定]をタップします。

札幌市での月食の様子が表示されました。現在地の設定に戻すには、飛行機のアイコンをタップして[現在地]をタップしましょう。

HINT「ナイトビジョン」モードを活用する

月食に限らず、天体観測では夜空に目を慣らすのが肝心です。実際に観測するときにiPhoneを見ると、標準の画面では明るすぎて観測の妨げになるので、「ナイトビジョン」モードに変更しましょう。

スパナのアイコンをタップして[設定]画面を表示し、[ナイトビジョン]のスイッチをオンにしましょう。

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