ハッシュタグ文化の理解

「表現手段として」のハッシュタグを理解する

ハッシュタグも含めて投稿が完結する

FacebookやTwitterなど、最近のSNSでは投稿する文章に「#」で始まるハッシュタグを含めることができます。一般的なハッシュタグの用途は、共通のテーマの投稿を関連付けたり、整理したりすることです。Instagramでも投稿のキャプションでハッシュタグを利用でき、ハッシュタグをタップすることで、同じハッシュタグが付いた投稿を検索できます。

それら以外の目的でも、Instagramでは盛んにハッシュタグが使われ、ユーザーによってはキャプションを書かずにハッシュタグだけを付けたり、1つの投稿に大量のハッシュタグを付けたりしていることもあります。

ハッシュタグの利用例

ハッシュタグは投稿のキャプションの最後に複数を列記するのが一般的なパターン。青色で表示されているのが目印となる。同じハッシュタグが付いた投稿を探したいときは、ハッシュタグをタップする。

ハッシュタグをタップすると表示される、ハッシュタグの検索結果画面。表示されたサムネイルから、見たい写真をタップする。

Instagramにおけるハッシュタグの用途

表現手段の1つといえるハッシュタグが、Instagramユーザーの間でどのように使われているかを理解しましょう。代表的な使い方には、次のようなものがあります。

一般名詞や固有名詞

被写体を説明するハッシュタグです。訪れた場所や食べたもの、着ているものなどを表現します。企業アカウントでは、撮影した場所や商品の名前などを付けます。

写真のカテゴリーやテーマ

投稿を分類するためのカテゴリーとして付けるパターンです。一般的なカテゴリーとして使うパターンと、自分の投稿を分類するためのカテゴリーとして使う2パターンがあります。また、誰かによって提案されたり、いつの間にか発生したハッシュタグが、共通するテーマの写真をまとめるために使われるようになったすることもあります。

例えば「Outfit of the day」(今日の格好、コーディネイト)を略した「#ootd」は、セルフィーを投稿するハッシュタグの世界的な定番で、自然発生的なハッシュタグです。

コミュニティ

「#○○部」というハッシュタグを使い、コミュニティの存在をアピールします。一般には、誰かが賛同者を求めてハッシュタグを作り、共感したユーザーが同じテーマの写真にハッシュタグを付けて写真を投稿します。例えば「#親ばか部」であれば「親ばか」をテーマに子どもの写真を撮ったユーザーたちが自発的にハッシュタグを付けて投稿し、ゆるやかにつながっていきます。

コミュニティとして実際にユーザーが集まって活動している例もあります。「壁」をテーマにした「#ザ壁部」は、新法則78で解説する展示会「史上最強のインスタグラム展」に出展するなどの活動を行っています。

オピニオン

特定の主張や立場の表明をするために使われるハッシュタグです。ハッシュタグでつながることで連帯感を生んだり、主張を目立たせたりできます。

痛ましい事件や災害が起きたときには、「#prayfor○○」というハッシュタグが使われることがあります。2015年11月に発生したパリ連続テロ事件のあとには「#prayforparis」が使われました。政治的なスローガンやメッセージが使われることもあり、例えば2014年秋に香港で起きた反政府デモは通称「アンブレラ革命」と呼ばれましたが、Instagramの関連する投稿には「#umbrellarevolution」が付けられました。

なお、政治的な主張を持つハッシュタグを使う場合は、自社の方針に合うか慎重に確認してください。トラブルの原因となる可能性もあります。

絵文字

Instagramではハッシュタグに絵文字を使うことができます。iOSとAndroidで互換性があり、感情をわかりやすく表現できます。

独り言、本音

キャプションとは別に、独り言や本音、かっこいい写真の「オチ」になるような一言をハッシュタグで書くものです。このハッシュタグに関しては、ほかのユーザーとつながるためではなく、最後まで目を通したユーザーの感情をくすぐる用途で使います。

HINTハッシュタグは最大30個まで

1つの投稿に付けられるハッシュタグの数は、最大30個です。31個以上のハッシュタグを付けようとした場合はエラーになって投稿できません。ハッシュタグの入力方法について詳しくは、新法則18も参照してください。