撮影時の光のコントロール
「わかりやすさ」は順光で、「意外性」は逆光で表現する
フィルタでも加工しきれないほど大きく印象が変わる
写真に多少のミスがあっても、Instagramではフィルタや補正機能で修正できます。しかし、被写体に当たる光の効果までは修正しきれません。人間の目は光の効果を適当に補正しているので、撮った写真をよく見るまで違和感に気付かないこともあります。
光の当て方で失敗しないためには、室内であればライトを被写体にきちんと向けて、屋外では被写体全体が明るく見えるように置き方を調整して撮影しましょう。
このときの、被写体の前方から光を当てた状態を「順光」と呼びます。きちんと光を当てた順光で撮ることは、写真撮影の基本中の基本です。
順光で撮るとわかりやすく、素直な写真になりますが、悪く言えば「普通」で、おもしろみに欠けることもあります。
ただの商品紹介でなく、少しドラマチックに見せたい場合、ちょっとした演出を加えたい場合には、あえて斜め後ろや真後ろから光を当てる「半逆光」または「逆光」の状態で撮ってみてください。被写体の陰影が強調され、見慣れた人物や雑貨、花なども急にドラマチックに見えることがあります。
光の当て方や撮影する角度を変えながら何枚も撮って、意外な印象を与える写真を投稿してみてください。
半逆光で撮影したコスモスの花。屋外で花を挟んで斜め後ろに太陽が来るようにカメラを構えて撮ると、太陽光が花びらに透けて、普通に撮った写真とは印象が大きく変わる。