ユーザーからの許諾は必ず得る

キャンペーンでユーザーが投稿してくれた写真を、自社のアカウントから共有したり、キャンペーンサイトに掲載したりして利用したい場合があります。しかし、Instagramの規約では、ほかのユーザーが投稿した写真の利用について明確に定められていません。

Instagramの「宣伝ガイドライン」には、「弊社はユーザーコンテンツの使用に同意が必要かどうかについて、または必要な同意を取得する方法についてアドバイスすることはできません。」との記載があり、Instagram社として方法を規定したり、助言したりすることはないと明示されています。

写真は投稿したユーザーに権利があり、企業が利用したい場合にはユーザーの許諾を得る必要があります。ユーザーの写真を利用することを予定しているキャンペーンでは、許諾を得る方法を事前に決めておきましょう。

利用の可能性を告知し、ユーザーに直接連絡を取る

写真を利用する許諾を得るための、ユーザーの理解を得やすい方法の一例としては、次のようなものがあります。

  • キャンペーンの告知時に、どのように利用するかと、別途連絡することを明記しておく
  • 利用したい写真は、コメントや投稿したユーザーへのメッセージで許諾を得る

告知のときに利用の可能性を明記していれば、ユーザーも最初からそれを想定するため、企業からの申し出も受け入れてもらいやすくなります。

告知時に「キャンペーンのハッシュタグを付けて投稿した写真は、自社のアカウントで共有させてもらう可能性があります」という旨の断り書きをして、特に連絡なく利用するキャンペーンもあります。しかし、実際に利用するときには、直接連絡して返信で許諾をもらうようにした方が、相手に喜んでもらえ、親近感を持ってもらう機会にもできます。

許諾を得るスマートな手法の一例として、アパレルブランド「Monki」の例を紹介します。Monkiでは自ブランドの商品の写真が映った写真に対してコメントを残し、「この写真をMonkiのサイトに掲載してもよかったらハッシュタグ『#YESmonkistyle』を付けてほしい」と呼びかけています。

「#YESmonkistyle」が付いた写真はMonkiのサイトに掲載(転載)され、そこからInstagramのページにもリンクされます。

Monkiからの利用許可を求めるコメント

Monkiでは「ハッシュタグ『#YESmonkistyle』を付けてほしい」という呼びかけと同時に説明ページのURLを書き込み、ユーザーが説明を読めるようにしている。説明には、ハッシュタグ「#YESmonkistyle」が付けられた写真はMonkiがサイトや広告などのために独自に複製や配布・編集すること、ユーザーが写真のすべての権利を有するがMonkiに前述の権利を許諾すること、などが記されている。