身体への固定と手持ちを使い分けよう
ウォーキング/トレッキングにおけるGoProの撮影スタイルは、大まかに2つに分かれます。1つは身体に直接身に着ける方法、もう1つはポール類を使った手持ち撮影です。他にも重い荷物を背負って、長距離、長時間歩き続けることもあるため、歩いている時や疲れてきた時に邪魔になりにくいアイテムを選ぶ必要があるでしょう。
両手がフリーになる身体に固定した撮影
安定して前方を撮影できるチェストマウントハーネス
チェストマウントハーネスはGoProを身体のほぼ中心に取り付けるため、頭部など身体の端に装着する時より重さを感じにくく、疲労も軽減します。すぐに手の届く場所にあるので、撮影の開始・停止、電源のオン・オフ、ハイライトタグの挿入なども素早く行えます。
撮りたいものを狙うには身体ごと方向を変える必要がありますが、トレッキング用のポールを使うことも考えると、両手がふさがってしまわない手持ち以外のマウントを選択するのが安全です。
山の天気は変わりやすく、水辺を歩くこともあるため、防水のハウジングを使う。登り坂では上向きに、下り坂では下向きに取り付ければ、進行方向を捉えやすい
狙いをつけて撮影しやすいヘッドストラップ
ヘッドストラップでは頭を動かすだけでGoProの向きが変わるので、チェストマウントハーネスより撮影方向を自由に変えられます。急な上り坂では後ろ向きに被って下の方に向ければ、背中越しの雄大な風景を映像に収めることもできるでしょう。
頭部には歩行時の振動が伝わりやすく、映像では気になるブレとして見えてしまう場合があるので、撮影中であることを少し意識しておいた方がいいかもしれません。
今いる場所の高さを強調したい時は下に、頂上を見据えたい時は上に向くだけで視点を変えられる
ヘッドストラップでGoProをやや下向きに角度を付けた状態でウォーキングした時の映像。取り付ける方向によって地面を映したり、空を中心に映したりもできる
風景撮影も自撮りも楽々の手持ちスタイル
自撮りにも、三脚としても使える3-Way
3つの方法で活用できるマウントが3-Wayです。めいっぱい伸ばすことで、高い視点から周囲の景色を広く撮影でき、GoProの向きを変えれば自分たちに向けてセルフィーもOKです。グリップ部には三脚が内蔵されており、取り出して反対向きに取り付けることでポール全体を立たせれば、離れたところから自分たちを撮影するような場面で役立ちます。
また、短く折りたたんだ時はハンドグリップ風に使えます。気になった被写体に近づけてアップで撮ったり、周囲を見渡したりなど、アクティブに撮影したい時に活躍するでしょう。
●長く伸ばしてセルフィーに使う2箇所ある関節を伸ばしてまっすぐにすると、セルフィーに使ったり、高い視点から撮影したりできる
●集合写真用の三脚にもなる柄の底部にあるネジを反時計回りに回転させると、内部に収納されている三脚を取り出すことができ、反対側に取り付ければ自立する
●折りたたんでコンパクトに使える全ての関節を折りたたんだ状態は、コンパクトで収納も容易。トレッキングでも持ち運びが苦にならない
水辺に落としても拾いやすいザ・ハンドラー
トレッキングでは水辺を歩くこともあるでしょう。万が一GoProを落としてしまった時のことを考え、水に浮くザ・ハンドラーを使うのも手です。3-Wayよりも軽量で、荷物になりにくいのも特徴と言えます。
トレッキング時には歩行補助用のポール(ストック)を使うこともあるため、両手がGoProとポールでふさがって転倒時に危険にならないよう、休憩中の撮影方法の1つとして活用するのがおすすめです。
アクティブに撮影するのに向いた軽量なグリップタイプのマウント。水に落下させても浮き上がるため、紛失を防げる
雄大な景色を映像に収めやすいのが、3-Wayやザ・ハンドラーを使った手持ち撮影の利点
HINTウォーキング/トレッキングで
おすすめの撮影モードと設定
美しい風景をきれいな映像に収めるため、最低でもフルHD、できれば4Kや2.7Kなど高い解像度で撮影しておきたいところです。手や身体の動きによる映像のブレが気になりそうなら、フレームレートを高めにした1080/60pなどに設定しましょう。山の中は日陰になっている部分も多いため、オートローライトはオンにしておきます。