実際の空と重ねて星を調べられるARアプリ

「SkyView Free」は、手軽に利用できる無料の天体観測アプリです。

スマートフォンのカメラを空にかざすと、カメラが捉えた範囲の風景に星を重ねて表示する「拡張現実」(AR)を利用しています。惑星や星座を指定してどの方角に見えるか探すことも可能で、簡単に見たい星を探すことができます。

ここでは基本的な使い方と、2016年5月31日に見られる「スーパーマーズ」を観測するための火星の探し方を解説します。大きく明るいスーパーマーズは、都市部でも肉眼で観測可能だとのこと。ぜひ、試してみてください。

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現在地から見える星や星座を調べる

起動すると、スマートフォンのカメラが捉えた(画面に映った)範囲の惑星や星座が表示されます。スマートフォンを傾けたり回転させたりすれば、360度の(地球の裏側を含め)星を見ることができます。

起動したら[Select Location Automatically]をタップします。

画面に映った範囲の星や星座が表示されました。(ここが一面の夜空だったら)正面に見えるのはおとめ座、画面下に情報が出ているのはおとめ座を構成する星の1つ「ザニア」(ZANIAH)。「SkyView Free」は日本語に対応しておらず、表示される説明は英語となります。

太陽の方にスマートフォンのカメラを向けると、太陽のある場所が表示されます。タップすると「SUN」と情報が表示され、[i]をタップすると、さらに詳しい説明を見ることができます。

火星を探す

画面右上の虫眼鏡のアイコンをタップして星を探せます。太陽系(Solar System)の星や主要な恒星(Stars)、星座(Constellations)のほか、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)、国際宇宙ステーション(International Space Station)といった人工物を探すこともできます。

虫眼鏡のアイコンをタップします。

[Search]画面が表示されたら[Solar System]をタップします。

[Mars](火星)をタップします。画面写真を撮影した時点では地平線の下に沈んで観測できないため、グレーで表示されています。

画面に表示された三角系の方向を頼りに、スマートフォンを左下に向けてみましょう。画面中央に表示されてる[SW]は方角(South West:南西)です

スマートフォンを動かしていくと、道路の向こう(地平線の下)に火星を確認できました。

1週間ほどは大きな火星を観測可能

このように、「SkyView Free」はシンプルで使いやすく、星を見に行って「あれ、どの方角だっけ?」と困ったときにも簡単に調べることができます。ぜひ、スーパーマーズ観測にお役立てください。

国立天文台の情報などによると、2016年5月31日から1週間程度は大きな火星が観測可能とのことで、6月4日~6月5日の週末も、天気がよければ大丈夫そうです。南側の空が開けたところでSkyView Freeを起動して、見える方角を探してみましょう。

▼国立天文台のサイトの記事
火星が地球に最接近 | 国立天文台(NAOJ)

▼NHKニュースの記事
「スーパーマーズ」 火星きょう地球最接近 | NHKニュース

HINT有料版「SkyView」には通知機能も

有料版の「SkyView」(iPhone:240円/Android:217円)では、より多くの天体の情報を見ることができます。

それだけでなく、お目当ての星が見られる時刻になったら通知する「Sightings」という機能も利用できます。

iPhone 6s/6s Plusでは、3D touchで[SkyView]のアイコンを押し込んで(Peek)[Today's Sightings]をタップします。[Search]画面で[Sightings]をタップしても利用できます。

[Mars]の右にあるカレンダーのアイコンをタップすると、通知の設定が行われます。

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