こんにちは、できる編集部の進藤寛と申します。「"できる"大食漢の神保町ペロリ旅」の第17回をお送りします。

「ボロネーゼ1品勝負」のお店が神田に登場!

看板料理1品勝負のお店って、ついつい期待してしまいますよね。メニュー数を絞る分、原価設計やオペレーションに無駄がなくなって、クオリティが上がりそうな気がしますし、その1品にかける情熱やこだわりには、並々ならぬものがありそうです。

1品勝負のお店の中でも、「ボロネーゼ1品勝負」というのは、かなりオンリーワンな業態ではないでしょうか。そんなお店が近ごろ神田にオープンした、という噂を耳にしました。

1品勝負のお店で、しかも「ボロネーゼ」なる本格的イタリアンのメニューに絞っている時点で、否応なしに期待度はMAXです! さらに調べてみれば、そのお店のボロネーゼの量は、Mサイズでも一般的なお店の大盛り相当で、さらに大食漢向けの盛りが用意されているということです! これはもう、勝利は約束されたも同然です!

神田というと、神保町からは若干距離がありますが、行き帰りを早歩きすれば、ぎりぎりでランチの射程圏内に入ります。というわけで本日は、神田のボロネーゼ専門店「寿」さんに伺ってきました!

「寿」は神田バル横町という建物の一角にあります

感動的に美味しいボロネーゼが登場!

店内のメニューに目を通すと、確かにボロネーゼ1品勝負のお店のようです。ただし、「牛の濃厚ボロネーゼ」のほかに、イカスミの入った「Blackボロネーゼ」、ケイジャンパウダーの入った「Redボロネーゼ」といったバリエーションがあるようでした。

BlackやRedも気にはなりますが、まずは王道のボロネーゼを味わうことは確定です。しかし、量をどうするか!? 量には9段階あり、「S」「M」「L」「XL」「XXL」「3XL」「4XL」「5XL」「6XL」となっています。

Sサイズで295g、Mサイズで590g、以降サイズが1つ上がるごとに295gずつ増えていき、最大の「6XL」は2,655gで、Mサイズの4.5倍にも及びます! 初見で頼むのには危険な香りがするので、まずは様子見として、今回はMサイズの3倍に当たる「3XL」(1,770g)にチャレンジすることにいたしました!

やや緊張気味に、お店のマスターに「3XLでお願いします!」と伝えます。私の静かな闘志が伝わったのか、マスターから「フードファイターの方ですか?」と聞かれましたが、「全然、滅相もないです!」と答えます。確かに食べるのは大好きですが、本職の方からしたらてんで素人です。しかし、マスターによれば、最近そうしたフードファイターの方も来店されるそうで、その筋にも注目されているお店のようでした。

ソワソワしながら待っていると、来ました! ボロネーゼの3XLです! オペレーションが最適化されているためか、注文から提供までのスピードは迅速だったように思います。

牛の濃厚ボロネーゼ 3XL 1,700円

Mサイズの3倍のボリュームですが、飛び抜けて美味しいのでどんどんいけます!

見るからに美味しそうです! パスタは「ビゴリ」という押し出し成形のパスタで、スパゲッティよりもコシの強いパスタだそうです。生パスタなのでモチモチ感がすごいです! 牛挽き肉はかなり粗めで、肉の旨味が濃厚に感じられます!

一緒に入っているキノコなども、非常によくマッチしています。パスタがモチモチしている分、割と腹にたまる感じはしたのですが、とにかく美味しいので無我夢中で食べてしまいました。

私は割と「美味しい」の閾値が低いというか、すぐ「美味しい」と感じがちな人間ではあるのですが、このボロネーゼに関しては「美味しい」を大幅に振り切っていて、「超絶美味しい」という段階に達していました!

味としては、紛れもなく高級イタリアンのクオリティです。それがリーズナブルな価格で、しかもすごいボリュームで食べられるというのですから、このお店は奇跡的に良心的だと思います。

今回は、事前情報で最初から期待度MAXで臨みましたが、私のちっぽけな想像なぞ軽く飛び越えた、感動的に美味しいボロネーゼを楽しむことができました。一意専心というか、1つのことを極めることはかくも素晴らしいことなんだなぁ、としみじみ感じた次第です。神保町から遠いのが唯一のネックですが、ぜひまた食べに行きたいお店です。

お店:寿
住所:東京都千代田区鍛冶町1-6-7 神田バル横丁 1F
完食時間:15分46秒