Apple Payでは「QUICPay」(クイックペイ)、「iD」(アイディー)そして「Suica」(スイカ)の、3種類の電子マネーが利用できます。

登録するクレジットカードにより利用できる電子マネーが異なりますが、複数のカードがあり選べるときには、どれを使うか迷ってしまうかもしれません。ここでは3つの電子マネーの使い方と特徴を比較します。

サービス内容がよく似ているQUICPayとiD

3つの電子マネーの中で、Suicaは登録方法も使い方も独自ですが、QUICPpayとiDはよく似ています。クレジットカードを登録するとき、カードの種類によって、どちらかが使えるようになります。


QUICPay 公式サイト

大手コンビニエンスストア、飲食店、大手スーパーなど多くの店が両サービスの支払いに対応しいます。片方でしか使えない店でも、対応サービスを増やしているところが多いようです。

多くはレジの前に複数の電子マネーに対応した読取機が設置されているので、Apple Payで利用するiPhone 7またはApple Watch Series 2を出して「QUICPayで」または「iDで」と支払うサービスを伝えます。「Apple Payで」では支払い方法が伝わらないので注意しましょう。

いずれもクレジットカードによりあとで決済する「ポストペイ型」と呼ばれるサービスで、原則として支払いに利用したクレジットカードのポイントが貯まります。ポイントを貯めやすくするため、メインで使う支払い方法は決めておいた方がいいでしょう。


iD 公式サイト

QUICPayとiDの独自キャンペーン

これからApple Payで両サービスを始めようという場合は、両サービスが実施しているキャンペーンで利用するサービスを決めてもいいでしょう。

QUICPayでは、2016年12月31日まで「ビックカメラグループ QUICPay利用開始記念キャンペーン!」として、Apple Payに登録したQUICPayを利用すると抽選でグループ各社のポイントがプレゼントされるキャンペーンを行っています(要登録)。

また、土日に利用すると抽選でキャッシュバックされる「土日はQUICPayの日!」キャンペーン、ツルハグループでのキャンペーンも行われています。詳しい実施日などはQUICPayのサイトを参照してください。

QUICPayのキャンペーン情報

iDでは、2016年12月31日まで累計3,000円以上利用すると抽選でプレゼントがもらえる「GET iD!」キャンペーンと、新千歳空港内でのキャンペーンが行われています。詳しい実施日などはiDのサイトを参照してください。

iDのキャンペーン情報

交通機関以外でも幅広く使えるSuica

Suicaは、あらかじめポイントを購入(チャージ)して支払う「プリペイド型」と呼ばれるサービスです。Apple PayまたはSuicaアプリで「オートチャージ」を設定すれば、ポイントが少なくなると自動的にチャージされ、ポストペイ型と変わらない使い勝手で利用できます。

JR東日本の路線に限らず、東日本の地下鉄やバス、ほかの地方のJRや私鉄など広範囲で高共通期間の支払いに利用できます。また、全国の主要なコンビニエンスストア、飲食店、スーパーなどでも支払いに利用可能です。詳しくは、以下の「Suicaが使えるお店」を参照してください。


Suica 公式サイト
Suicaが使えるお店

Suicaポイントクラブでポイントを貯められる

Suicaのもう1つの特徴として、「Suicaポイントクラブ」に入会してSuicaを登録しておき、対応店でSuicaを使って支払うことで、チャージするときのクレジットカードのポイントとSuicaポイントクラブのポイントの、いわゆる「ポイント2重取り」が可能になる点があります。

ただし対応店は「駅ナカ」の店舗が主で、それほど多くありません(支払い可能な店=Suicaポイントが貯まる店ではありません)。が、首都圏でJRをよく利用する人ならば、利用機会は多いでしょう。

Suicaポイントクラブ 公式サイト
Suicaポイントがたまるお店|Suicaポイントクラブ:JR東日本

Suicaのキャンペーンは旅にちなんだものが多い

Suicaでも独自のキャンペーンを展開しています。特定曜日に特定店でSuicaポイントが5倍、10倍といったもののほか、特定路線の利用や、旅行先の店舗での買い物に対応したものもあります。Suicaのキャンペーン情報は、Suicaのキャンペーン情報一覧ページとSuica電子マネーの2カ所で公開されているので、両方を確認してください。

Suicaのキャンペーン一覧
Suica電子マネー

利用機会が多い電子マネーを選ぼう

電子マネーを選ぶとき、重要なのは当然ながら「利用機会が多いこと」です。支払いの手間を軽減し、Touch IDによって安全性も高められる(Touch ID不要のエクスプレスカードに設定した場合は除く)Apple Payは、生活にうまくなじめば、非常に便利に使えるでしょう。

都市部でJRをよく利用する人ならば、だんぜんSuicaがいいでしょう。移動や買い物に利用でき、駅ナカの店でSuicaポイントも貯められます。そのほかの場合はどの電子マネーでも大差ないかもしれませんが、その場合は直近のキャンペーンで較べてもいいでしょう。

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