回帰直線による予測

FORECAST.LINEAR 回帰直線を利用して将来の値を予測する

対応バージョン:2016

すでに分かっている[yの範囲]と[xの範囲]を元に回帰直線を求め、[予測に使うx]に対するyの値を求めます。回帰直線はy=a+bxで表されます。なお、[yの範囲]は従属変数または目的変量と呼ばれ、[xの範囲]は独立変数または説明変量と呼ばれます。

入力方法と引数

FORECAST.LINEAR フォーキャスト・リニア (予測に使うx, yの範囲, xの範囲)

予測に使うx yの値を予測するために使うxの値を指定します。
yの範囲 すでに分かっているyの値をセル範囲または配列で指定します。
xの範囲 すでに分かっているxの値をセル範囲または配列で指定します。

使用例1四半期ごとの売上高を元に2019年第1四半期の売上高を予測する

=FORECAST.LINEAR(F3,D3:D14,A3:A14)

FORECAST.LINEAR関数の使用例1

上記はセルF5に入力されている数式です。セルF3に入力されている[予測に使うx]で表される期の売上高を予測します。セルA3~A14に入力されている値が[xの範囲]で、セルD3~D14に入力されている売上高が[yの範囲]です。これにより、2016年から2018年までの四半期ごとの売上高を元に2019年第1四半期の売上高が予測されます。

使用例2四半期ごとの売上高を元に2019年第1四半期~第4四半期の売上高を予測する

{=FORECAST.LINEAR(B15:B18,E3:E14,B3:B14)}

FORECAST.LINEAR関数の使用例2

上記はセルE15~E18に配列数式として入力されている数式です。FORECAST.LINER関数を配列数式として入力すれば、複数の[予測に使うx]に対する値のyの値の予測ができます。ここでは、2016年から2018年までの四半期ごとの売上高を元に2019年第1四半期~第4四半期の売上高を予測しています。

配列数式として上記の関数を入力するには、セルE15~E18を選択して「=FORECAST.LINEAR(B15:B18,E3:E14,B3:B14)」と入力したあと、入力の終了時に[Enter]キーではなく[Ctrl]+[Shift]+[Enter]キーを押します。配列数式の{ }は自動的に表示されるので、入力する必要はありません。[予測に使うx]としてセルB15~B18が指定されていることに注意してください。

活用のポイント

  • この関数は、これまで使われてきたFORECAST関数と同じ働きをします。
  • この関数はxとyの関係が直線的であると考えられる場合に有効です。直線が当てはめられないような場合には、この関数で予測しても意味がありません。実際のところ、この例には季節性の変動があるので、FORECAST.LINER関数を使った予測は正確ではありません(グラフを見るとそのことが分かります)。ここでは、季節性の変動を含めて予測できるFORECAST.ETS関数の記事にある例と対比するために、あえてこのような例にしてあります。
    なお、四半期ごとではなく、年間の売上高を合計した値で予測すると、比較的正確な予測ができます。そのような例はFORECAST関数の記事に掲載しています。FORECASTをFORECAST.LINEARと読み替えてみてください。ほかにも、指数関数や対数関数に当てはまるようなデータもありますが、そういった場合も、この関数の利用は適切ではありません。
  • 計算の対象になるのは、数値と数値を含むセルです。
  • [予測に使うx]に空白のセルを指定すると、0が指定されたものとみなされます。
  • [yの範囲]や[xの範囲]に含まれる文字列や論理値、空白のセルは計算の対象になりません。いずれか一方だけが計算の対象にならない場合でも、そのyの値とxの値のいずれもが計算から除外されます。

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