停まってしまった世界を動かそう

「Minecraft Hour of Code」は、人気ゲーム「Minecraft」の世界を使ってプログラミングの基礎を学べるチュートリアル(教材)です。ここでは2種類の教材から「Minecraft Hour of Codeデザイナー」を使って、操作方法や、どのようなことが学べるかを解説します。

▼Minecraft Hour of Codeの詳細や始め方はこちら
マインクラフトでプログラミングを学べる「Minecraft Hour of Code」

▼Minecraft Hour of CodeがあるCode.orgには以下のリンクからアクセスします
Anybody can learn | Code.org

画面構成とチュートリアルの流れ

Minecraft Hour of Codeの画面構成は、以下のようになっています。ゲームスペースはマインクラフトの地形がありキャラクターが動くエリアですが、はじめは停止しています。

動かすために、ツールボックスにあるブロックを右のワークスペースに動かし(ドラッグし)、組み合わせて狙いどおりに動くプログラムを作りましょう。ゲームスペースの[実行]をクリックすると、プログラムが実行されます。

Minecraft Hour of Code デザイナーのチュートリアルは12のパズルで構成されます。最初に動画による説明を見てからプログラムを作り、実行させて課題をクリアしたら次のパズルへ、という繰り返しで進行します。

Minecraft Hour of Code デザイナーの操作方法

1ブロックをワークスペースにドラッグする

ツールボックスにあるブロックを、ワークスペースにドラッグします。もともと置かれている[ニワトリ 出現した時]に近づけると組み合わせられる場所に黄色い線が表示されるので、マウスのボタンを離します。

2ブロックを組み合わせて課題をクリアする

ブロックを組み合わせて、課題をクリアできるように配置します。配置できたら[実行]をクリックしましょう。

3プログラムが実行される

プログラムが実行されます。ここでは、組み合わせたブロックのとおりにニワトリが前に1歩進み、左に1回曲がります。

4パズルをクリアできた

パズルの課題をクリアでき、メッセージが表示されました。[次へ]をクリックします。

5次のパズルへ進む

動画の再生が始まり、次のパズルが始まります。基本的には、前のパズルで行ったことに新しい要素を加え、徐々に複雑な動のプログラムを作れるようになっていきます。

HINTいらないブロックはゴミ箱に捨てる

間違ったブロックをワークスペースに持ってきてしまった場合などは、ツールボックス側にドラッグしてゴミ箱に捨てることができます。

ワークスペースのブロックをツールボックスにドラッグするとゴミ箱が表示されます。ゴミ箱の上までドラッグすることで、そのブロックを捨てることができます。
また[最初からやり直す]をクリックしてワークスペースを初期化することもできます。

学べるのは「課題をクリアする動きとコードの関係」

Minecraft Hour of Codeの各パズルでは、明らかにクリアには必要のないブロックも用意されています。例えばパズル2では「音を再生」(ニワトリの鳴き声などを鳴らす)や「落とす」(タマゴを生む)というクリアに関係のないブロックがあります。

これは別に引っ掛けというわけではなく、クリアに最低限必要な動き以外も好きに付け加えながら「どのようにブロックを使うとどう動くか」の、さまざまなバリエーションを学んでほしいということでしょう。

初歩のプログラミングで重要なのは「どのようなコードを書くと、どのように動くのか」を想像する力、そして、与えられた課題をクリアするためには何をどのように動かせばいいのかを設計する力です。

Minecraft Hour of Codeは、子どもたちに人気が高いマインクラフトを題材に、動きを想像しやすく、そして想像するのが楽しいチュートリアルになっています。これで訓練した課題→動き→コード(ブロックの組み合わせ)の関係を考える力は、ほかのプログラミングでも大いに役立つでしょう。

小学2年生以上が対象ということで、パズルはそれほど難しくはありません。小学校中学年以上の子どもならば、1人でもどんどん進めていけるでしょう。

最後の12番目のパズルは、多彩なキャラクターを自分で好きに動かして、オリジナルのゲームを作ることができます。さまざまな動きを試して、遊んで、想像力を広げ、プログラミングを楽しみましょう。

ブロックの中にある[▼]をクリックすると、同じブロックでも曲がる方向を変えたり、出す音を変えたりして遊ぶことができます。