神保町のオフィスで坐禅会を実施

新年あけましておめでとうございます。2017年もメンタル余裕を目指す、できる編集部の井上薫です。

仕事で落ち込むこともありますよね? 会社帰りに同僚と飲み屋で愚痴るのもいいですが、メンタル意識高い系としては、「マインドフルネス瞑想をして帰宅」を提案したいです。

仕事帰りに瞑想って? を体験するため、2016年11月21日にインプレスで「心を整えるマインドフルネス坐禅会」セミナーを開催しました。今回は、その模様を紹介します。

多くの方に申し込みをいただき、当日はほぼ満員での開催となりました。名前は「坐禅会」ですが、実際には坐禅に限らない瞑想を実践しています。

坐禅会を実施したのは、神保町にあるインプレスグループのセミナールーム。通常は会議や勉強会に使う部屋ですが、照明を落とし、アロマオイルの香りを充満させて癒しの空間に変身。

講師はこの連載でお馴染みの、「『あるある』で学ぶ 余裕がないときの心の整え方(できるビジネス)」の著者であり、 住職で精神科医の川野泰周さんです。「禅とマインドフルネス」についての講義が始まりました。照明を暗くすると、ビルの23階にあるセミナールームの窓から東京の夜景が飛び込んできます。

講義が終わったら「食べる瞑想」をお饅頭で実践。五感を使って、ゆっくりゆっくり味わっていく「食べる瞑想」はダイエットにも効果あり! 実践方法は、来週(2017年1月16日)の記事で紹介します。

みんなで輪になり、マインドフルネス瞑想の基本「呼吸瞑想」を実践。5分間目を閉じて、ただただ呼吸に集中します。自律神経を整える効果があります。

呼吸瞑想の実践方法は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

10秒でもOK! 自律神経を整える呼吸瞑想 解説編
椅子や床に座って深呼吸。短時間でできる呼吸瞑想 実践編

今回の坐禅会は全部で1時間半ほど。短めの時間でしたが、2つのマインドフルネス瞑想を指導を受けながら実践できました。

雑念が浮かぶことは当たり前!

私も参加者の皆さんと一緒に瞑想を実践して、五感を使うことの大切さに気付きました。気持ちが乱れていると、「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」に意識を向けるる余裕なく、頭の中の妄想で心が奪われがちです。

しかし、呼吸の感覚や舌で感じる味など、五感に意識を向けることが瞑想では重要になります。第1回第2回で紹介したように過去や未来のことに惑わされず、今ここに集中するとは、こういうことなんですね。

瞑想中は、心を無にしようと必死になっても、雑念が次々に出てきて、なかなかうまくいきません。しかし、川野さんによると、雑念が浮かぶことは当たり前。大事なのはそれを「止める」ことだそうです。

瞑想って、ただ「無になる」わけではなく、雑念を止めることの練習なんですね。

参加していた方の感想も紹介します。初めて体験したマインドフルネス瞑想に、満足いただけたようです。

●30代女性
日々の暮らしで悩むことは多いですが、瞑想することで、その時は落ち着くことができたので、今度も続けていきたいと思います。

●40代女性
いつも無意識で行っている呼吸と向き合ったおかげか、瞑想のあとは清々しい充実感がありました。ありがとうございます!

●30代男性
集中力を鍛える訓練方法であると感じた。いつでも、どこでもできるので、今後も継続していきたいです。

●50代男性
この坐禅会に参加して、瞑想は医学的に根拠があることだと、理解できました。

好評だったので、また機会を作り、坐禅会を開催しようと考えています。まだ予定は決まっていませんが、ぜひご期待ください!

気分が落ち込んだとき、イライラしたときは、マインドフルネス瞑想で気持をリセットして、帰宅してみましょう。明日に疲れをため込まないこと間違いなしです!



次回予告
正月太りを解消!「食べる瞑想」の実践方法を解説。

川野泰周(かわのたいしゅう)さん
精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。

1980年横浜生まれ。2004年慶応義塾大学医学部医学科卒業後、精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行、2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。現在寺務の傍ら都内及び横浜市内にあるクリニック等で、うつ病、神経症、PTSD、睡眠障害などに対し薬物療法と並び禅やマインドフルネスの実践を含む心理療法を積極的に取り入れた診療にあたっている。