こんにちは、できる編集部の井上です。最近、納豆餅にハマっています。納豆と焼き餅を混ぜるだけなんですが、餅をズルズル~って食べられて、手軽でほんと美味しいんです。
ということで、餅パワーで絶賛正月太り中...。
そこで、本連載でおなじみの住職で精神科医の川野泰周さんに食べ過ぎを防ぐ「食べる瞑想」を紹介していただきました。マインドフルネスは、ダイエットにも効果があるんです!
少量で満足感を感じる「食べる瞑想」
医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の調査によると、日本人の体重が増加する時期は増加は正月休みが一番多いのだそうです。ご馳走がたくさん出てくるので、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。
食文化が豊かな現代、食べることはは私たちにとって重要な趣味のひとつともなっています。それによって、おのずと増加する摂取カロリーや脂質などが過剰になり、メタボリック症候群など生活習慣病と隣り合わせの危険な状況にさらされているのもまた事実です。
そこで「食べる瞑想」(マインドフル・イーティング)です。「食べる瞑想」は少ない食事で十分な満足感が得られ、食べ過ぎを抑える効果があります。
その方法は「食べ物をゆっくり観察し、丁寧に味わって食べる」。これだけです。
「えっ! それだけ!?」と思われるかもしれませんが、実際にやってみると、それまでの食べ方が、いかに食べることに集中してなかったかに気付かされます。 直近の食事を思い出して下さい。「仕事をしながら」「テレビを見ながら」「考えごとをしながら」で、食べることへの意識は二の次になってしまっていないでしょうか?
忙しい生活の中で、ただ目の前の、あるいは口の中の食べ物だけに意識を向けて食べることは、意識的に行わないと意外と難しいことだと気付きます。
しかし、集中して食べる「食べる瞑想」によって、ほんの少しの量で満腹感や満足感を味わうことができるのです。
そう言われても、「集中して食べる」ってよくわからない...! という人のために、次のページでは「食べる瞑想」の実践方法を詳しく紹介します。
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運動しないで痩せたい!? 過食を防ぐ「食べる瞑想」ダイエット
川野泰周(かわのたいしゅう)さん
精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。
1980年横浜生まれ。2004年慶応義塾大学医学部医学科卒業後、精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行、2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。現在寺務の傍ら都内及び横浜市内にあるクリニック等で、うつ病、神経症、PTSD、睡眠障害などに対し薬物療法と並び禅やマインドフルネスの実践を含む心理療法を積極的に取り入れた診療にあたっている。