スマホでもパソコンでも、お世話にならない日はないといっても過言ではないGoogle検索。その検索結果を見ていると、「AMP」という文字が目に入ることはありませんか?
「AMP」ありました。たしか、この半年くらいの間によく見かけるようになった気が...
この「AMP」の文字は、パソコンやタブレットのGoogle検索では表示されません。実はこれ、スマホで検索したときにだけ適用される「ある規格」に対応したページを示しているのです。
こちらはパソコンでの検索結果。同じページなのに「AMP」はありません。
モバイル端末でWebページを「高速表示」するための規格
「AMP」の正式名称は「Accelerated Mobile Pages」。Googleが推進している、スマホなどのモバイル端末でWebページを高速に表示するためのプロジェクト、およびそのための規格のことです。略して「AMP」(アンプ)と呼びます。
スマホでGoogle検索したとき、AMPの規格に従って制作されている(AMPに対応している)ページには、稲妻のアイコンと「AMP」の文字が表示されます。AMP対応・非対応で何が違うかといえば...以下の画像をご覧いただければ一目瞭然。
同じページを左:AMP対応、右:AMP非対応(通常の状態)で表示。サイトによって異なりますが、AMP対応のページは通常のページよりも簡素化され、スマホの画面に適したレイアウトになります。
そして実際に表示してみると、AMP対応のページはシンプルになった見た目以上に高速、いや爆速で表示されることが実感できると思います。理由は、AMP対応のページはGoogleのサーバーにキャッシュ(一時保存)されているから。
AMP対応のページのアドレスバーに注目。URL(ドメイン)が「google.co.jp」になっています。
通常のページの表示速度は、そのサイトの運営者が利用しているサーバーの性能や混雑状況によって左右されます。AMP対応のページはGoogleの高性能なサーバーに保存されているため、高速で表示されるというわけです。
AMP対応のページは、正確には「Google AMP Viewer」と呼ばれる画面で表示されています。アドレスバーの下にはメニューのようなものがあり、そこに表示されているURL(ドメイン)が、サイト本来のURLになります。
メニューにある鎖のアイコンをタップし、表示されるURLをタップすれば、そのページを通常の状態で表示することも可能です。
なお、AMPはコンテンツが含まれる記事ページのための規格であり、トップページや一覧ページなど、記事以外のページとは無関係です。そうしたページに「AMP」の文字がなくても、サイトの不具合などではありません。
日本のYahoo!検索もAMPをサポートすることを発表しており、AMP対応のサイトは今後も増えていくでしょう。スマホで快適にネットを楽しむ知識として、ぜひ覚えておいてください。