こんにちは、できる編集部の進藤寛と申します。先週は急遽お休みをいただいてしまい、申し訳ありませんでした。「"できる"大食漢の神保町ペロリ旅」の第44回をお送りします。
ラーメン業界のリーディングカンパニー、麺屋武蔵
麺屋武蔵と言えば、東京のラーメン好きの間では、確固たる地位を築いているラーメン店。アパレル業界出身の店主によるスタイリッシュな店舗空間と、他で味わえないオリジナリティ溢れる味のラーメンで一世を風靡し、ラーメン業界のリーディングカンパニーとも言える存在です。
店舗ごとに全然違うラーメンを振る舞い、また、同じ店舗でも時期によってメニューが変わるのが最大の特徴で、現状維持に甘んじることなく、常に進化を追い求めている姿勢には頭が下がる思いです。
私が初めて食べたのは、池袋の「麺屋武蔵 二天」だったでしょうか。豚肉の天ぷらと鶏肉の天ぷらが載った「二天ラーメン」が非常に美味で、足繁く通っていたのですが、ある日突然メニューがガラッと変わって、キャベツとベーコンのペペロンチーノのようなつけ麺が看板メニューになっていました。
従来の味が大いに人気を集めていたのに、それを捨てて新しい味で勝負するというのは、大変な勇気のいることだったと思います。当時の私はそんな崇高な志には思い至らず、ペペロンチーノ風つけ麺がピンと来なかったので通うのを止めてしまいましたが、今にして思えばすごい決断だったなぁとしみじみ思います(その後、二天は元の味に戻って移転再オープンしていたりするのですが、そこはご愛敬です)。
そんな麺屋武蔵のうちの1店、「麺屋武蔵 武仁」にて、お値段据え置きでつけ麺の量を最大1kgまで増やせるらしい、という情報をキャッチしました! 「麺屋武蔵 武仁」と言えば、秋葉原のヨドバシカメラ付近にあるお店で、以前は「アキバカリー麺」なるカレー味のラーメンを食べに、ちょくちょく伺っていました。
ここ最近はノーマークでしたが、1kgで据え置きと聞いては黙っていられません! 神保町から遠いのはネックですが、都営新宿線を利用すれば射程圏内です。電車に乗り込み、岩本町で下車して5分ほど歩き、「麺屋武蔵 武仁」に伺いました!
「麺屋武蔵 武仁」は秋葉原駅の付近にあります
運命の分かれ道。「ひやもり」か「あつもり」か!?
貼り紙には、確かに「特盛り1kgまでつけ麺同料金」との記載があります。また、スープは1杯、無料でおかわりできるようです。
確かに1kgまで値段は据え置きのようです
スープがおかわりできるというのは朗報です。というか、おかわりできないと途中でスープが足りなくなること必至です。おかわりができてはじめて、1kg攻略が現実味を帯びてくるというものです。
店内に入ると、まず食券を購入します。む、やはり「アキバカリー麺」から変わっているようです。どのつけ麺にするのか迷いますが、ここはひとまず店舗側のリコメンドに従っておくのが得策でしょう。ということで、「濃厚武仁つけ麺」の食券を購入しました。
食券機。トンポーローっぽい肉が特徴のようです
麺量の指定は、食券を渡す際に行います。店員さんから「麺の量をお選びいただけます」とのご案内があるので、そうしたら「特盛りで1kgでお願いします」と伝えれば大丈夫です。
私の経験上、つけ麺をつけているうちにスープが冷めてしまうと、一気に食欲が減退してきます。また、「ひやもり」は冷水で麺がキュッとしまっている分、コシがでますが、アゴへのダメージという観点では、コシは控えめにしておきたいところ。そのため、今回はあえて「ひやもり」ではなく「あつもり」でオーダーすることにいたしました。
「あつもり」であればスープが冷めることなく、またコシが強くなりすぎず、最後まで美味しく味わえるものと思います。
ということで「濃厚武仁つけ麺」の特盛り1kgをあつもりでオーダーいたしました。ここで1つ誤算があったのは、この「1kg」というのが、実は茹で前の重量であったということ。茹で後の重量は1.8kgほどですが、大丈夫ですか? と、店員さんから確認されました。
私の中では巨大なつけ麺と言えば、高田馬場にあったつけ麺の名店「べんてん」が思い起こされます。中盛りでもかなりの量で、大盛りだと洗面器のような器にえぐいほど麺が盛られ、逃げ出したくなるほどの迫力だった覚えがあります。
確かその「べんてん」の大盛りが茹で後1.5kgくらいだったと思うので、今回の「武仁」の茹で後1.8kgは「べんてん」を超える大物ということになります。これはタフな戦いになりそうだ、などと考えているうちに、到着しました! 「濃厚武仁つけ麺」の特盛り1kg、あつもりです!
濃厚武仁つけ麺 特盛り1kg あつもり 1,180円
※写真はお店の方の許可をいただいて撮影しています