【エクセル時短】は「少しでも早く仕事を終わらせたい!」というビジネスパーソンのみなさんに、Excelの作業効率をアップするワザをお届けする連載です。毎週木曜日更新。
過去の記事一覧はこちら【エクセル時短まとめ】

体裁は同じだけど、中身のデータが微妙に違う表を比較する作業、Excelでたまにありますよね。目視ではいくら集中していてもミスが起こり得ますし、何より時間がかかります。

ディスプレイを指さし確認したり、プリントアウトして見比べたり......といった工夫もありますが、もっと簡単に解決できますよ。【エクセル時短】第11回では、2つの表の違いをすばやく正確に見つけられる数式を紹介します。

セル番号を「=」(イコール)でつなげるだけ

以下の例では、セルI4に「=B4=F4」と入力しています。見慣れない数式ですが、セル番号を「=」(イコール)でつなげることで、セルB4とセルF4が等しいかどうかを判別できるのです。

結果は数式を入力したセルに「TRUE」もしくは「FALSE」で表示されます。IF(イフ)関数で指定する条件式と同じと考えると、理解しやすいと思います。

1数式を入力する

エクセル時短:2つの表から違いを探す出す「最速の方法」

シートの左側に2つの表があります。それぞれの「商品名」の列にあるセルを比較するので、セルI4に「=B4=F4」と入力します。

2数式の結果が表示された

エクセル時短:2つの表から違いを探す出す「最速の方法」

数式の結果が「TRUE」と表示されました。比較した結果「2つのセルのデータは同じ」ということですね。

3数式をコピーする

エクセル時短:2つの表から違いを探す出す「最速の方法」

フィルハンドルをドラッグして数式をコピーしていくと、結果が「FALSE」のセルが表れました。ここでは「2つのセルのデータが異なっている」という意味になります。

HINT条件付き書式と組み合わせると便利

条件付き書式を利用すれば、2つの表の違いをはっきりと目立たせられます。

数式を入力したセル範囲を選択して、[ホーム]タブ→[条件付き書式]ボタンをクリックします。続いて[セルの強調表示ルール]→[文字列]の順にクリックして、条件に「FALSE」と指定しましょう。

エクセル時短:2つの表から違いを探す出す「最速の方法」

条件付き書式を利用すれば、違う箇所をひと目で確認できます。

いかがでしたか? とても簡単なわりに、効果絶大なテクニックですよね。職場で目を細めてExcelの表を比較している人がいたら、ぜひ教えてあげてください!