一般的な四捨五入では、切り捨ての対象は1~4の4つ、切り上げの対象は5~9の5つがあるので、四捨五入を繰り返すと、値が大きい方に偏ってしまいます。
そこでJISで定められた「JIS丸め」では、対象が「5」の場合、1つ上のけたが偶数になるように処理します。
例えば「1.5」と「2.5」のJIS丸めは「2」に、「3.5」と「4.5」のJIS丸めは「4」という結果になります。真ん中の「5」を切り捨てたり切り上げたりすることにより、誤差を抑える効果があります。このような端数処理は「銀行型の丸め」とも呼ばれ、Round関数を使用して実行します。
なお、Excelのワークシート関数にあるROUND関数は、Accessと違い、一般的な四捨五入を行います。
関数の解説
Round
(数値,
桁)
[数値]の小数部分のけた数が[桁]になるように端数の丸め処理を行う。[桁]を省略した場合は整数を返す