自分だけがデータベースを使用したい

Accessのデータベースファイルがサーバーなどネットワーク上の共有スペースにあるときは、複数のユーザーが同じデータベースを同時に開いて編集できます。そのような状態を「共有モード」と呼びます。

共有モードはデータを有効活用できるため便利ですが、他のユーザーがデータベースファイルを開いていると、データベースファイルの最適化やパスワードの設定・解除などのメンテナンスを実行できず、困ります。

排他モードでデータベースファイルを開いておくと、後からそのデータベースファイルを開こうとしたユーザーにAccessでデータベースを開こうとしたら[このファイルは使用されています]と表示されたときはのような「データベースが使用中で開けない」という内容のメッセージが表示され、データベースファイルが排他モードで開かれていることが伝えられます。

排他モードで開いたデータベースファイルを閉じるまで、他のユーザーはそのデータベースファイルを開けなくなります。

誰がデータベースを開いているか知りたい

Accessのデータベースファイルを開くと、最初のユーザーが開いた時点でデータベースファイルが保存されたフォルダ内に、データベースファイルと同じ名前のロック情報ファイル(拡張子「.laccdb」)が自動的に作成されます。

不正終了などが発生した場合を除いて、最後のユーザーがデータベースファイルを閉じると、ロック情報ファイルは自動的に削除されます。したがって、フォルダ内にロック情報ファイルがあれば、そのデータベースファイルを誰かが開いているという目安になります。

また、ロック情報ファイルをコピーしてWordで開くと、最初のユーザーがデータベースファイルを開いてから現在までにそのデータベースを開いたユーザーの[コンピュータ名]を確認できます。なお、排他モードで開いている場合は、ロック情報ファイルは作成されません。