【エクセル時短】は「少しでも早く仕事を終わらせたい!」というビジネスパーソンのみなさんに、Excelの作業効率をアップするワザをお届けする連載です。毎週木曜日更新。
過去の記事一覧はこちら【エクセル時短まとめ】
パソコン操作の基本ワザ「コピペ」。ショートカットキーを覚えたところで、使いこなした気になっていませんか?
Excelでのコピペでは、「ペ」(ペースト/貼り付け)を工夫することで、そのあとの作業効率を劇的に改善できます。何となくコピペしている人は、前編とあわせて、[貼り付けのオプション]の活用法をぜひ覚えてください。
【エクセル時短】第26回では、貼り付け後をラクにする便利なオプション3つを紹介します。
意外な貼り付けができるオプション機能
今回解説するのは、この3つのオプションです。[貼り付けのオプション]の基本操作は、前編を参照してください。
コピペというと、普通は「文字を文字としてコピペ」「画像を画像としてコピペ」しますよね。しかし、[貼り付けのオプション]を使うことで、文字以外のデータをコピペしたり、文字を画像のように扱える形でコピペしたりできるのです。
具体的には、以下の3つのオプションを使います。Excelでアイコンにマウスポインターをあわせて、機能の説明を確認してみてください。
元の列幅を保持
コピー元のセルの「列幅」もコピペできます。貼り付け先でいちいち列幅を調整する必要がありません。
書式設定
コピー元の「書式のみ」をコピペします。見た目は同じで、内容の異なる表を作成したいときに役立ちます。
図
コピーしたデータを「図」として貼り付けます。画像のように扱えるため、列幅や行の高さを崩さずに貼り付けられます。
列幅を保ったままコピペ
では、1つずつ見ていきましょう。[元の列幅を保持]は、列数の多い表をコピペしたいときに便利なオプションです。
表を普通にコピペすると、各セルの列幅が貼り付け先のものに変わってしまいます。元の表と見比べながら列幅を調整するのは苦痛ですが......そんな作業は不要です。
1[貼り付けのオプション]を選択する
表をコピーしておき、新しいシートに切り替えて貼り付けたいセルをクリックします。ここですぐにペーストせずに、[貼り付けのオプション]から[元の列幅を保持]をクリックしましょう。
2列幅を保ったまま表を貼り付けられた
表の列幅を保ったまま貼り付けられました。通常のコピペでは、貼り付け先の列幅に揃ってしまい、調整するのに手間がかかります。
書式のみをコピペ
[書式設定]のオプションは、見た目(体裁)は同じで、データの内容が異なる表を作りたいときに便利です。
表の枠組みをイメージしやすいので、データ入力もはかどります。データの入力後に、既存の表と同じ見た目にしたいときにもオススメです。
1[貼り付けのオプション]を選択する
表をコピーし、貼り付けたいセルをクリックします。[貼り付けのオプション]から[書式設定]をクリックしましょう。
2書式のみが貼り付けられた
コピーした表の書式のみが貼り付けられました。表の罫線やセルの塗りつぶし色だけでなく、フォントの大きさや色などの書式もコピーされています。
表を「図」としてコピペ
幅や高さの異なる表を並べたいときは、「図」として貼り付けるのが簡単です。行列を挿入したり、セルを結合したりしなくても、表の体裁を保つことができます。
なお、図として貼り付けには[図]と[リンクされた図]の2種類があります。[リンクされた図]にすると、コピー元の表の編集内容が貼り付けた図にも反映されます。
1[貼り付けのオプション]を選択する
表をコピーし、貼り付けたいセルをクリックします。[貼り付けのオプション]から[図]または[リンクされた図]をクリックしましょう。
2図として貼り付けた表のサイズと位置を整える
コピーした表が図として貼り付けられました。貼り付け後は図として扱われるので、位置やサイズを自由に調整できます。
Excelでのコピペは貼り付け後が大事。 [Ctrl]+[C]キーを押したあと、[貼り付けのオプション]でもっと時短できないか、工夫してみてください。