ライブにハプニングはつきもの
ライブ中継は文字どおりの「生放送」ですから、さまざまなハプニングや、予期せぬできごとが起こります。周囲に迷惑をかけたり、視聴ユーザーを不愉快にさせてしまうようなトラブルは困りますが、みんなが楽しめるようなものであればOKです。いいかたを変えれば、なにか不測の事態が起きても、それをハプニングとして楽しんでしまうことができればOKといえます。
Ustreamのライブ中継で起こりがちなハプニングの例を、次に紹介します。イベントや発表会といったある程度公共性の高い内容ではなく、個人的なライブ中継では、実にさまざまなことが起こるでしょう。そのような場合にはあわてずに、ソーシャルストリームの向こうにいるユーザーと一緒にハプニングを楽しみましょう。
番組中に電話が鳴ってしまう
Ustreamの番組を視聴していると、出演者が途中で電話に出てしまう、という場面を目にすることがあります。
テレビなどでは考えられないことですが、Ustreamではこれも「あり」です。ソーシャルストリームにはすかさず「ちょ、ケータイ出てるし!」といった突っ込みのツイートが書き込まれます。突っ込みのツイートが多ければ多いほど、多くのタイムラインにライブ中継のURLが露出していくことになりますから、これはむしろ大歓迎。そして電話に出ているという行為が「まさに今現在起きていることなんだ」ということを実感させてくれます。編集された動画では見られることがない、ライブ感が出てくるのです。
誰かが現場に合流してしまう
場所が明示されている会場からライブ中継をしていると、近くにいる人が番組のことを知ってやってくることがあります。ライブ中継を見ながらふらっと参加できてしまう、いわば映像の中に物理的にアクセスできるのは、Ustreamならではのおもしろさだといえるでしょう。
この合流可能性を使った番組は、これから増えていくと思います。地域の祭りなど、実際に参加してほしいイベントには、Ustreamはぴったりです。
意外と盛り上がる放置プレイ
テレビでは、いくら生放送の番組でも、途中で出演者がトイレに行ったりなど、画面からいなくなるということはありません。
しかしUstreamでは、これが許されます。趣味で行っているライブ中継なのでスポンサーがいるわけでもなく、出演、中継するユーザーの自由にできるからです。
「ちょっと飲み物取ってくる」とか「トイレに行ってくる」といって画面に誰もいなくなったという状況が、Ustreamではしばしば見られます。そして、このような状況でも、ソーシャルストリームは意外と盛り上がるのです。
なぜ盛り上がるかというと、画面から人が消えるとソーシャルストリームにいる視聴ユーザーどうしが会話をしやすくなるからです「あ、放置プレイだ!」「ゆっくりいっておいでー、みんなで待ってるから」「そうそう、待ってるよー」など、温かいムードに包まれることもあります。個人的なライブ中継は、ライブ中継を始めたらずっとカメラの前にいないといけないとか、話を途切れさせてはいけないといった思い込みを捨てて、もっとリラックスしてやってみましょう。
[ヒント]技術的なトラブルはすみやかに解決しよう
ハプニングが視聴ユーザーに楽しんでもらえるのは、当然ながら個人的なライブ中継に限られます。発表会や勉強会などでは、ハプニングが起きないよう十分な準備を行いましょう。また、どのような場合でも、音声や映像の技術的なトラブルは問題になります。こうした問題の対処方法は、レッスン35を参照してください。
[ヒント]YMOのコピーバンドに坂本龍一氏がコメント!
テクノポップグループ「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」のコピーバンドをしているユーザーが坂本龍一氏についてのライブ中継をしていたら、YMOのメンバーでもある坂本龍一氏がソーシャルストリームに現れて(好意的な)ツイートをしたことがありました。これは、Ustreamというメディアのおもしろさの象徴的なエピソードとして、多くのユーザーに語られています。
[ヒント]Ustream Broadcasterでアンケートを取る方法
Ustream Broadcasterでは[投票]機能によって、アンケートや投票を行うことができます。質問に対して4 つまでの選択肢を設定でき、リアルタイムに投票結果を確認できます。一般的なアンケートの他、次に取る行動を投票で決める、クイズを出題するなど、さまざまな応用が可能です。投票の設定は簡単です。番組中に気軽に使ってみましょう。