できるネット編集部より:子どもを見守るGPS端末「まもるっく」の使い方や体験レポートを紹介。元小学校教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんによる連載の第10回です。
まもるっく 使い方のレポート&操作解説の記事一覧

こんにちは、高橋暁子です。

子どもの外出は、なかなか予定どおりにいかないもの。遊びに行くときは「5時までね」と約束しても、いざ遊び始めると、時間を忘れてしまうことがよくあります。特に冬場は暗くなるのが早いので、帰りが遅いと心配でソワソワしてしまいますよね。

ALSOKの見守りGPS「まもるっく」は、第5回で解説したように子どもの居場所を検索できます。しかし、居場所がわかっても移動する気配がなく、帰ってこないときは、どうしたらいいのでしょうか? 実は、まもるっくは音声で通話することもできるのです。

自動的につながるから「子どもが電話に出ない」がなくなる

まもるっくは電話番号を持っており、携帯電話などから電話をかけられます。まもるっく側での通話はハンズフリー通話となり、子どもの周囲にも、スピーカーを通して声が聞こえます。また、子どもが応答の操作(本体の[緊急・通話]をボタンを押す)をしなくても自動的に応答する「自動着信設定」が用意されています。

こうした機能により、ランドセルやポケットにまもるっくを入れっぱなしでも、電話をかければ自動応答+ハンズフリーで周囲にも音声が聞こえます。子どもが遊びに夢中で電話に出なくても、「何をしてるの?」と伝えて帰宅を促すことができるわけです。

まもるっく:通話

まもるっくに着信があると、画面に誰からの着信かが表示されます(表示される名前は契約者サイトで設定可能)。[緊急・通話]ボタンを押すと応答できますが、初期設定では何もしなくても9秒たつと自動的に応答します。

まもるっく:通話

応答して通話が始まると、画面に通話時間が表示されます。

まもるっくに電話をかけられるのは、契約者サイトで「着信電話番号」として設定した番号だけなので、知らない相手から電話がかかってくることはありません。また、まもるっくからの発信はできず、子どもが勝手に誰かと通話することはないため、通話料金が発生することもありません。

着信電話番号と自動応答を設定する

通話機能を使うため、契約者サイトで、着信電話番号と自動応答の設定を行いましょう。以降はパソコンの画面を例に解説していきます。

まもるっく 契約者サイト

1契約者サイトにログインする

まもるっく:通話

契約者サイトにアクセスし、①[ユーザーID]と[パスワード]を入力して②[ログイン]をクリックします。

2[端末設定]を選択する

まもるっく:通話

ログインしたら[ホーム]画面で[端末設定]をクリックします。

3端末を選択する

まもるっく:通話

契約しているまもるっくが複数台ある場合は[端末設定]画面が表示されます。①設定したい端末にチェックマークを付け、②[選択完了]をクリックしましょう。まもるっくが1台の場合は、この画面は表示されません。

4着信電話番号を設定する

まもるっく:通話

[端末設定]の画面が表示されました。まず[電話着信機能]の[着信電話番号]を設定します。[着信電話番号1~8]に電話番号、[着信電話番号名称1~8]には親や祖父母の名前など、誰からの電話かを識別できる名前を入力します。

まもるっくは、「着信電話番号」に設定した8つの番号から電話をかけた場合のみ着信します。連絡する可能性がある番号を、すべて設定しておきましょう。

[着信電話番号名称]に設定した名前は、その番号からの着信があったとき、まもるっくの画面に表示されます。「おかあさん」や「おばあちゃん」、「いえのでんわ」など、画面に表示しきれるように最大8文字までで設定します。

5自動応答を設定し、設定を完了する

まもるっく:通話

ページを下にスクロールして、[通話機能使用有無]の①[自動着信設定]で、着信に応答するまでの秒数を設定します。[使用しない]にチェックマークを付けた場合は自動的に応答せず、本体の[緊急・通話]をボタンを押して応答する必要があります。 設定が完了したら、画面下部の②[登録]をクリックして設定を完了します。

[自動着信設定]は、特別な事情がなければ数秒~10秒程度に設定しておきましょう。冒頭で紹介したような場面だけでなく、傘や手提げカバンなどで両手がふさがった状態でも自動的に応答し、そのままハンズフリー通話ができるので便利です。

「通話できる見守り端末」の安心感はとても大きい

携帯電話の登場で、私たちの暮らしは大きく変わりました。待ち合わせ場所や時刻を厳密に決めなくても連絡を取り合って会うことができますし、遅刻した場合やはぐれた場合も、互いに連絡を取れるのであまり困りません。

こうした便利さから、子どもにもキッズ携帯を持たせるという方針もあるでしょう。しかし、実際には使いこなせなくて電話をしても出なかったり、おもちゃにされてしまったりすることも考えられ、保護者としては心配になります。

そこで、有効な選択肢となるのが、まもるっくです。子どもが何も操作しなくても通話でき、おもちゃにされることもありません

加えて、これまで紹介したようにGPSによって日常生活を見守り、いざというときには第9回で解説したガードマンの駆けつけサービスも受けられます。子どもの安全を総合的に守る、とても頼りになる存在です。

まもるっく:通話

いつまで遊んでいるの!? と心配なときも、通話機能ですぐに連絡が取れれば心強いものです。

HINTまもるっくの電話番号を確認するには

まもるっくの電話番号は、契約者サイトから確認できます。複数台契約している場合は端末を選択する画面でも表示されますが、1台の場合はホーム画面で[ご契約情報]→[ご契約情報 確認・変更]の順にクリックします。すると[端末利用者情報]で電話番号を確認できます。この番号を、スマートフォンの連絡帳や自宅の電話機に登録しておきましょう。

まもるっく:通話

[ご契約情報 確認・変更]画面の[端末利用者情報]で電話番号を確認できます。

提供:ALSOK