大変なベビーカーや車いすでの移動を助ける
赤ちゃんができてベビーカーを使うようになったり、ケガなどが原因で車いすを使うようになったとき、街中の移動で戸惑うことが多くなります。慣れたルートでも階段やエスカレーターの上り下りができず、どう移動したらいいのかわからない...となってしまう場合もあるでしょう。
東京メトロでは、「ベビーメトロ」というWebサイトでベビーカーや車いす向けに情報を提供するサービスを開始しました。これは2018年3月27日から7月31日までの実証実験として開始されています。
東京メトロの駅だけに限定されますが、駅にエレベーターや休憩等に使えるベンチは用意されているか、エレベーターだけで(階段やエスカレーターを使わず)乗り換えが可能か、といった情報を確認でき、外出前の移動ルートの検討などに役立ちます。
スマートフォンのWebブラウザーから利用した画面を例に、どのような情報が利用できるかを見ていきましょう。
駅を選択して情報を確認する
1利用を開始する
ベビーメトロのサイトにアクセスし、[アンケートに答えてはじめる]をタップします。
2アンケートに回答する
アンケートが表示されました。5項目の質問に答えて[OK]をタップします。
3駅を検索、または路線を選択する
メイン画面が表示されました。検索ボックスから駅を検索することもできますが、ここでは[半蔵門]をタップし、インプレスもよりの神保町駅を探します。
4路線の駅を選択する
半蔵門線の駅の一覧が表示されました。[神保町]をタップします
5駅の情報を確認する
神保町駅の情報が表示されました。ホームからのエレベーターはなく、半蔵門線以外の東京メトロの路線がないため、乗り換え情報もないことがわかります(神保町には都営交通の新宿線、三田線も乗り入れています)。
次に、乗り換えや出口に近い乗車位置を確認するため[乗車位置案内]をタップします。
6乗車位置案内を確認する
乗車位置案内が表示されました。出口や乗り換え路線の情報は階段やエスカレーターの位置をもとにしているので、エレベーターに近い車両をチェックしましょう。
[もどる]をタップして駅の情報に戻り、今度は[構内図]をタップします。
7構内図を確認する
駅の構造を立体的に描いた構内図が表示されました。乗り換えの際の経路などを確認できます。
渋谷駅の場合
より大規模な駅の情報を紹介します。半蔵門線、副都心線、銀座線の3線が乗り入れており、構造の複雑さで有名な渋谷駅の場合を見てみましょう。
1駅の情報を確認する
乗り換えやホームベンチの情報は路線ごとに表示されます。[のりかえ]の[ホーム別情報]をタップしましょう。
路線ごとに、エレベーターだけで乗り換えが可能かが表示されました。
2構内図を確認する
渋谷駅全体の複雑な構内図が表示されました。2本指でピンチアウトすることで拡大表示し、乗り換えの経路や出口を確認できます。
情報を必要とする人に教えてあげよう
ベビーメトロは実証実験=実用化に向けた問題点を検証する段階ということで、利用状況を踏まえてサービス拡大に向けた検討を進めるとしています。十分な利用が見込めると判断されてば、確認できる情報が増えたり、都営地下鉄の情報を統合したりといったことも期待できるでしょう。
育児中の人や車いすを利用して移動に不便さを感じている人など、こうした情報を実際に必要としている人が身近にいたら、ぜひサイトを教えてあげるといいでしょう。