2018年9月18日、iOSの最新バージョン「iOS 12」の配信がスタートしました!

iOS 12が対応するのは、2013年に発売されたiPhone 5s以降のモデル(iPhone SEを含む)。実に5年前のモデルにまでさかのぼるので、多くのiPhoneユーザーが新機能を使えるようになります。あらかじめバックアップをとったうえで、アップデートを行いましょう。

さて、今回紹介するのはiOS 12で新たに加わった標準アプリです。その名も「計測」アプリ。

これはiOSが備える「AR」(Augmented Reality)=「拡張現実」の機能を体感できるアプリの1つ。ARの機能では、iPhoneのカメラを通して見た現実の世界に、さまざまな情報を付加して画面上に表示できます。「計測」アプリでは、現実にある物体の大まかなサイズや面積をiPhoneの画面上に表示します。

実際にどんな風にしてサイズを測れるのか? 以下の手順で見ていきましょう!

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

今回計測する物体の実際のサイズは、このようになっています。

1「計測」アプリを起動する

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

iOS 12にアップデートすると、自動的に「計測」アプリがインストールされます。見当たらない場合は[便利ツール]フォルダーに入っているので、タップして起動しましょう。

2iPhoneを動かしてカメラで物体を捉える

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

「計測」アプリが起動しました。まずはiPhoneを動かして、サイズを測りたい物体をカメラで捉えます。

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

このような画面になったときも、iPhoneを動かしてサイズを測りたい物体を写しましょう。

3四角形の物体のサイズを測る

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

iPhoneのカメラが物体を認識しました。このサンプルのように四角い物体は「矩形」(くけい)として認識され、四辺のサイズを一度に測れます。画面右側にある[+]アイコン(矩形を追加)をタップします。

4四角形の物体のサイズが表示された

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

物体のサイズが表示されました。実際には27cm×8cmなので、横幅はだいぶ誤差がありますね......

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

角度を変えて、真俯瞰で写してみました。やはり誤差があるので、現時点では「大まかなサイズがわかる程度」と考えたほうがよさそうですね。

5円形の物体のサイズを測る

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

今度は四角い物体ではなく、丸い物体(円の直径)のサイズを測ってみます。この場合は矩形として自動認識されないので、画面右側の[+](点を追加)で円の外周にある1点をマーキングします。

【iOS12新機能】iPhoneが定規に!? 標準アプリ「計測」でカメラを通して見た物体のサイズを測る

中心の反対側にある1点をマーキングすると、円の直径がわかります。これは実際のサイズも9cmで、ピッタリでした!

いかがでしたか? 「正確なサイズが測れる」とまではいきませんが、定規やメジャーが手元にないときに、大まかなサイズを知る用途には役立ちそうです。iPhoneでできることがまた1つ増えるので、使い方を覚えておいてくださいね。