今さら聞けない「年賀状のルール」を再確認

メールやSNSが普及した現在、「はがきを書くのは年賀状だけ」という人も多いでしょう。年に一度となると、宛名の正しい書き方や年賀状特有のルールなどを、つい忘れてしまうものですよね。

ここでは創刊25周年を迎えたインプレスの年賀状ムック『年賀状DVD-ROM2019』の誌面から、年賀状の宛名面と裏面の書き方、裏面を作るうえで気をつけたいポイントを紹介します。賀詞の正しい使い方や、気の利いた添え書きの文例も掲載しているので、年賀状作りにぜひ役立ててください。

目次

年賀状マナー事典

添え書き文例集

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作る前に知っておきたい年賀状マナー事典

年賀状は、日ごろからお世話になっている人や友人、親戚などに年に一度、旧年中の感謝や相手の幸せを願う気持ちを伝えるものです。意外と知らないマナーがあるので、礼を欠いた年賀状にならないように、最低限のルールをおさえて、相手に喜ばれる1枚を送りましょう。

宛名面の書き方

年賀状の書き方・マナーと添え書き文例集:宛名面の書き方

1住所1

郵便番号の右2桁の中心に、宛名よりも小さく高い位置から書く。郵便番号の枠とはがき右端から1文字分スペースを空ける。都道府県は省略せず正式な住所を記入。数字は縦書きは原則として漢数字、横書きは算用数字を用いる。

2住所2(マンション名など)

マンション名は、郵便番号の小枠左2つの中心を目安に、住所よりやや小さく、下げて書く。マンション名は省略せずに記入。

3宛名

郵便番号の左3桁の中心に合わせ、一番大きい文字で目立つように書く。文字の間を1文字分空けてバランスを取る。

4敬称

原則的に名前の下は「様」をつける。恩師や医師、弁護士、政治家宛の場合は「先生」とつける。

5年賀

私製はがきの場合、切手の下に朱色で「年賀」と必ず記入。

6差出人

切手幅の範囲か、差出人の郵便番号の幅に合わせて書く。ただし裏面に書く場合は、書かなくても失礼にあたらない。

7連名

家族や夫婦宛に連名で書く場合、世帯主→配偶者→子どもの順に書き、必ずすべての名前の後に「様」をつける。人数が多い場合は、代表者の名前とその横に「ご一同様」と書き添える。

年賀状の書き方・マナーと添え書き文例集:宛名面の書き方

HINT仕事関係の相手に出すとき

社名は「(株)」と略さずに、「株式会社」とするのがマナーです。また、仕事関係の相手に役職名で送る場合は、名前の後ろに「役職名」をつけるか「役職 + 名前 + 様」とします。

【例】部長 山口敬一様/山口敬一 部長

会社や部署などの組織宛に出す場合は、組織名の下に「様」ではなく「御中」をつけましょう。

HINT氏名の漢字をもう一度チェック

旧字体や旧かなづかいの氏名には要注意。「辺」は「邉」、「崎」は「﨑」、「斉」は「齋」など、パソコンにデータを入力している場合は、正式な表記を事前に確認しましょう。

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裏面の書き方

年賀状の書き方・マナーと添え書き文例集:裏面の書き方

1賀詞

「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「謹んで新年の御祝詞を申し上げます」など。

2添え書き1(お礼や挨拶)

「旧年中はお世話になりました」「昨年中は格別のご厚情にあずかり心より御礼申し上げます」など。

3添え書き2(今後の指導や支援をお願いする言葉)

「今年もどうぞよろしくお願いいたします」「本年も変わらぬご芳情を賜りますようお願い申し上げます」など。

4添え書き3(相手の健康や繁栄を願う言葉)

「皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます」「御社のますますのご発展を心よりお祈りいたします」など。

5年号・日付

「平成31年元旦」「2019年1月1日」など。元号と西暦はどちらを使ってもよい。

6差出人

郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス・氏名など。宛名面に記載する場合は不要。

年賀状の書き方・マナーと添え書き文例集:裏面の書き方

HINT縦書きと横書きの選び方

本来、日本語は縦書きが正式であるため、目上の人や仕事関係の相手に出す場合は、縦書きのデザインを選ぶほうが無難です。また、裏表の書き方はそろえるのが基本。裏面に横向きのデザインを選んだら、宛名も横書きにするとよいでしょう。

HINT賀詞の正しい使い方

本来、賀詞とは「祝意を表す言葉」ですが、近年では年賀状の文頭に使う決まり文句(新年のお祝いの言葉)として用いられています。賀詞にはさまざまな種類がありますが、送る相手によって使い分ける必要があります。送る相手に合わせて正しく賀詞を選びましょう。

相手が目上の場合

「謹賀新年」「恭賀新年」など漢字4文字の賀詞。

相手が目下の場合(目上の人に使うと失礼になるもの)

「福」「賀」「迎春」「賀正」など、漢字1〜2文字の賀詞。

ビジネス関係の相手など、誰にでも使える賀詞

「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」など。

親しい人に使う賀詞

「Happy New Year」「Bonne Année」などの外国語。

HINT写真入りはTPOを考える

写真入り年賀状は、近況を伝えるには最適ですが、相手との関係性や相手の状況を考慮しましょう。親しい友人や親戚など身内に送るのなら問題はありません。しかし上司や取引先などには控えた方が無難です。ただし、出産祝いをいただいたり、家族ぐるみでお付き合いしている場合など、喜ばれる場合もありますので、日ごろのお付き合いの度合を見極めて判断してください。

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裏面を作るとき気をつけたいポイント

送る相手に合わせたメッセージを

手書きで一言添えられていると受け取った相手もうれしくなります。近況報告や相手への質問、感謝の言葉など、相手が読んで楽しくなるメッセージを一言添えましょう。もし、特別報告することがなくても仕事や趣味など、何気ない日常のことを書きましょう。変わらず元気に暮らしていることを知らせるだけで相手にはばれるはずです。

暗い話題やデリケートな内容は避ける

病気やケガ、亡くなった方のことなど、暗い話題は控えましょう。また、「彼との結婚話はどうなりましたか」「赤ちゃんを楽しみにしています」などの結婚や出産に関する内容は、自分は励ましているつもりでも相手がプレッシャーに感じる場合もあるので注意が必要です。

相手の家族も読むことを考える

メールと違い、年賀状は送った本人以外の目に触れる機会があります。過去の恋人のことや仕事上のミスなど、相手が家族に知られたくないようなことや、相手の家族が見て不快になる話題は書かないように気をつけましょう。

賀詞・添え書きには「、」「。」を使わない

もともと句読点は「子どもが読みやすいように」と使われ始めた記号であるため、相手に敬意を示す挨拶状や賞状で用いることは失礼にあたります。また、慶事に「区切りをつけない」という縁起を担ぐ意味もあるそうです。

「忌み言葉」は避ける

「去年」の「去」には「別れる」「離れる」といった意味があるため、年賀状では「旧年」「昨年」を用います。また、「失う」「倒れる」「衰える」「枯れる」「絶望」「残念」などの「忌み言葉」や、「離婚」「倒産」「病気」などおめでたい場にふさわしくない話題は避けるようにしましょう。

言葉の重複は避ける

元旦は1月1日の朝のことです。「2019年1月1日元旦」では重複していますので間違いです。また「新年あけましておめでとうございます」は「新年」と「明ける」が重複しているという意見が多く、使わない方が無難です。

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そのまま使える添え書き文例集

「謹賀新年」などの賀詞の後につづる添え書きは、健康や幸せを祈り、新年の抱負を述べるなど明るい話題を簡潔にまとめるのがマナーです。新年の挨拶とともに、結婚、出産などの近況報告を兼ねたり、日ごろの感謝の気持ちや疎遠になっている方へ相手を気遣う一文を入れるように心がけましょう。

目上の方向け

誰にでも使える


昨年は何かとお世話になりありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願いいたします
健やかに新春をお迎えのことと存じます
本年も変わらぬお付き合いをお願いいたします
輝かしい年の初めに
ご家族皆様のご多幸とご活躍をお祈りいたします
幸多き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
本年もよろしくお願いいたします
旧年中に賜りましたご芳情に深謝し
本年も相変わらぬご厚誼を願い上げます
ご無沙汰を深謝しご家族皆様のご活躍をお祈りいたします
本年も良き年でありますよう心よりお祈り申し上げます

恩師


先生におかれましてはお変わりなくご壮健のことと
お慶び申し上げます
社会人になってもうすぐ○年になります
近頃ようやく仕事がおもしろくなってまいりました
今後ともご支援ご指導の程よろしくお願い申し上げます
高校卒業以来 お会いする機会がありませんでしたが
今年の夏の同窓会には私も駆けつける所存です
先生にお会いするのが今から楽しみでなりません
先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます

目上の親戚


新春のご挨拶とともに平素の疎遠をお詫び申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
昨年は大変お世話になりありがとうございました
おかげさまで家族一同無事新年を迎えることができました
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

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親しい方向け


お父さん お母さん お変わりありませんか
今年も年賀状での新年の挨拶となってしまいすみません
お盆には娘も連れて帰省しようと思っていますので
楽しみにしていてくださいね
くれぐれも健康に気をつけてお過ごしください

親戚


すっかりご無沙汰しておりますが
今年のお盆には帰省しようと思っています
帰省の際には従弟同士でまた酒でも酌み交わしましょう
皆様のご多幸をお祈り申し上げます

友人


ご無沙汰してますがお変わりありませんか
こちらは相変わらずの毎日です
本年がお互いにとってよい年となりますように
また年賀状での新年の挨拶となってしまいました
今年こそ久しぶりに会いたいですね
昨年はなんだかあっという間の1年でしたね
また一緒に美味しいランチにいきましょう
今年もよろしく!

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ビジネス相手向け

上司


昨年は親身なご指導をいただきありがとうございました
折にふれ的確なご指導をいただき
○○を無事終了することができました
今年も変わらぬご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします
日頃の親身なご指導に深く感謝申し上げます
昨年の経験を生かし今年はご期待に応えるべく
精進する所存でおります
これからも変わらぬご指導ご叱責をお願い申し上げます
年頭にあたり気持ちを新たに
昨年以上の成果を上げられるよう努める所存です
これからも変わらぬご指導ご叱咤をお願い申し上げます
旧年中は公私にわたって大変お世話になりました
あたたかなお力添えに厚く御礼申し上げます

職場の先輩


昨年の新企画では多大なご協力をいただき
有難うございました
先輩に支えられ やり遂げることができました
今年はもっと自信をもって仕事に取り組む所存です
昨年の○○の研修では
丁寧にご指導いただきありがとうございました
今年は研修で学んだことを生かし
自信をもって仕事に取り組む所存です

職場の同僚


昨年は公私ともに大変お世話になりました
今年も会社の売上アップのために一緒に頑張りましょう
僕たちもいよいよ今年で五十歳です
お互い中年太りが気になる年齢となりました
わたしは肥満防止にジョギングを始めるつもりです
〇〇君も一緒にジョギングをしませんか

部下


昨年中の○○さんの活躍たいへん嬉しく感じています
今年も一層のスキルアップに期待しています
本年もよろしくお願いいたします
昨年は君も新しい部署でとまどうことも多かったでしょうが
大変な仕事も本当によく頑張ってくれたと感謝しています
今年はより一層のステップアップを期待しています

取引先


年頭に際し貴社益々のご発展をお祈りいたしますとともに
本年も倍旧のご愛顧の程よろしくお願い申し上げます
旧年中は格別のお引き立てに預かり厚く御礼申し上げます
本年もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます

顧客


輝く新春を迎え益々のご発展と
皆様のご健康をお祈り申し上げます
本年も社員一同さらに誠心誠意業務に努めてまいります
なお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます
おかげ様で弊社も創業○年目を迎えることができました
これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝いたしております
本年も総力を挙げて仕事に邁進する所存でございますので
変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます
昨年中は誠にお世話になりました
本年も従業員一同より一層頑張ってまいります
どうぞよろしくお願い申し上げます

転勤


○月より○○事業部へ勤務となります
これまで学んだことを生かして
新天地でも業務に励んでいく所存です
今後ともご指導の程よろしくお願いいたします

転職


昨年○月○日をもちまして株式会社○○を退職し
△月△日より株式会社△△に転職いたしました
これまで同様ご厚情にあずかりますよう
心よりお願い申し上げます

退職


本年○月○日をもちまして
退職させていただくことになりました
長年にわたり格別のご厚情を賜りありがとうございました
ここで学んだ経験を新しい職場でも生かしていきます
在職中に承りました格別のご芳情に感謝申し上げるとともに
本年が実り多き年でありますようお祈り申し上げます

開業


このたび株式会社○○から独立し
JR○○駅近くにデザイン事務所を開業いたしました
まだ未熟ではございますが誠心誠意努力してまいりますので
皆様のご指導ご支援を賜りますようお願いいたします

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報告を兼ねて

結婚


昨年秋私たちは結婚式を挙げ新生活をスタートさせました
二人で迎えるはじめてのお正月です
明るい家庭を築いて参ります
本年も宜しくお願い申し上げます

結婚式のお礼


先日は結婚式にご出席いただきありがとうございました
おかげさまで夫婦で初めての新年を迎えております
未熟な二人ですが今後ともよろしくお願い申し上げます

婚約


このたび勤務先の同僚の○○○○さんと婚約いたしました
結婚式は今年の秋ごろを予定しておりますので
ぜひご出席のほどお願いいたします
挙式の日取りは追ってご通知いたします
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

転居


昨年○月に当地へ引越してきてから
ようやく落ち着いてきたところです
こちらへお越しの際はぜひお立ち寄りください
三月には新居も完成し引越しをする予定です
家族のためにも一層仕事に励もうと
身の引き締まる思いで新年を迎えております
今後とも切磋琢磨して頑張っていきましょう

出産


○月○日にわが家に元気な男の子が誕生し
賑やかな新年を迎えています
本年も親子ともどもよろしくお願い申し上げます

入園


いつも長男○○がお世話になりありがとうございます
○○も今年の4月からいよいよ入園です
今後ともよろしくお願い申し上げます
昨年の春娘の○○が幼稚園生になり入園しました
ますます元気で大変ですが毎日楽しく過ごしております
これからも親子ともどもよろしくお願い申し上げます

入学


おかげさまで私どもの長女○○も
今春から小学校へあがります
今後も変わらぬご指導のほどをお願いいたします

就職


この春私は○○大学○○学部を卒業いたしまして
株式会社○○○に入社することになりました
ここまでつつがなくまいりましたのも
皆様のご指導のおかげと深く感謝いたしております
本年も何卒よろしくお願いいたします

子どもの就職


この春次男の○○が大学を卒業し
新社会人として採用が決まりました
子どもの成長は早いものだと日々感じております
今後も親子ともども変わらぬご指導をお願いいたします

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年賀状のお礼


早々に新年のご挨拶をいただきありがとうございました
私どもも無事家族揃って新年を迎えることができました
本年もどうぞよろしくお願いいたします
ご挨拶が遅れましたこと大変失礼いたしました
旧年中は大変お世話になりました
本年も何卒よろしくお願いいたします
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
ご丁寧な年賀状をありがとうございました
ご挨拶が遅れたこと深くお詫び申し上げます
本年も変わらぬお付き合いのほど
どうぞよろしくお願いいたします

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