【できるUiPath】は注目のRPAサービス「UiPath」を使って、RPAのワークフローを作るための基本操作から、実際に業務をRPA化する実践テクニックまでを解説する連載です。
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レッスン26ワークフローの切り出しと呼び出し

特定の処理を抽出して呼び出すには

ワークフローの一部を抽出して、呼び出せるようにしてみましょう。処理がシンプルに見えるようにしたり、同じ処理を再利用したいときに便利です。

抽出した処理を呼び出して使う

自動化する業務内容によっては、ワークフロー内に同じ処理が何度も登場することがあります。こうした処理は[ワークフローファイルを呼び出し]を使うことで、外部化しておくといいでしょう。必要に応じて呼び出して使えるので、処理がシンプルになります。

ワークフローの抽出と呼び出し

特定の処理を指定して、外部ファイルとして抽出できます。抽出したワークフローファイルは、簡単に呼び出せます。

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

引数で値をやりとりする

抽出したワークフローファイルとの間で、値をやりとりしたいときは、引数を使います。必要に応じて[入力]と[出力]を設定できます。

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINTファイルとして扱える

抽出したワークフローは、「xaml」形式のファイルとして、ワークフローファイルと同じフォルダーに保存されます。このため、ファイルをコピーすることで、ほかの環境でも抽出したワークフローを再利用できます。

HINTこのレッスンで使う変数

このレッスンでは、次の変数を使います。ワークフロー内で登場する変数の用途を確認しておきましょう。

chkPrice

型:GenericValue
用途:金額を保存しておく

HINT抽出する処理を検討しよう

ワークフロー内のどの処理を抽出するかは慎重に検討しましょう。むやみにたくさんの処理を抽出すると、かえってワークフロー内で何が行われているのかが把握しにくくなります。

頻繁に登場する処理や汎用的な処理など、分かりやすく、再利用しやすいものを抽出するといいでしょう。

1ベースの処理を作成する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

2[条件分岐]を追加する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

3条件が合ったときの処理を追加する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

4[メッセージボックス]を追加して結果を表示する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINT抽出前に動作を確認しよう

処理を抽出する前に、ワークフローがきちんと動作することを確認しておきましょう。抽出前の段階で処理にバグがあると、ワークフローの抽出によって、問題を発見しにくくなってしまう場合があります。

5ワークフローとして抽出する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

6全体から該当する処理を抽出する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

7表示が切り替わる

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINT抽出したワークフローを参照するには

抽出したワークフローは、手順7の画面でタブを切り替えることで参照できます。もしも、タブが表示されていないときは、画面左下の[プロジェクト]をクリックして、表示したいワークフローをダブルクリックします。

HINT呼び出し元の変数と呼び出したワークフローの引数が違うときは

呼び出したワークフローで使われている引数が、元のワークフローで使われている変数と異なる場合は、その対応付けが必要です。

例えば、手順5~7で外部化した「pcheck.xaml」を別のワークフローで再利用する際に、次のように呼び出し元で「chkPrice」という変数ではなく、「chkP」という変数が使われているときは、「chkP」と「chkPrice」を対応付けます。

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

8引数を確認する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINT引数の方向って何?

手順8で指定する引数の方向は、抽出したワークフローに対して値を渡すのか(入力)、それとも受け取るのか(出力)を決めるための設定です。

ここでは[入力/出力]を選択していますので、入力と出力の両方とも扱います。

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINT[GenericValue]を指定するには

手順8で引数の型に[GenericValue]を指定したいときは、次のように[型の参照]で「GenericValue」と検索して指定します。

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

HINTプロセスを分離できる

[ワークフローファイルを呼び出し] (画面上は「Invoke pcheck workflow」)の[プロパティ]パネルで、[分離]にチェックマークを付けると、別プロセスで、抽出したワークフローを実行できます。

これにより、万が一、抽出したワークフローで重大なシステムエラーが発生しても元のワークフローに影響を与えずに済みます。

HINT抽出したワークフローファイルを再利用するには

抽出したワークフローファイルを呼び出すには、[ワークフローファイルを呼び出し]アクティビティを使います。ファイルを指定後、手順8以降を参考に同様に引数を設定しましょう。

9元のワークフローを確認する

特定の処理を抽出して呼び出すには(ワークフローの切り出しと呼び出し) - できるUiPath

Point作成工数も減らせる

抽出したワークフローファイルは、作成中のワークフロー内だけでなく、別のワークフローでも使えます。別の人が作ったワークフローファイルを使うこともできるので、うまく活用すれば、ワークフローの作成工数を削減することもできるでしょう。

逆に言うと、再利用しやすいように、なるべく汎用的に使える構造でワークフローを作成するのも1つの考え方です。

提供:UiPath

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